東京2日目 | 人生をピンセットでつまむ

東京2日目

東京二日目は、非常にお世話になった先輩の結婚式だ。

この方には学生時代から、今まで色々な事を教えて頂いた。

人としてのあり方、男道、笑い、エロetc。

だが、そんな先輩は怒ると鬼の様に怖い。

鬼に会った事はないけれど、たぶんあんな感じだと思う。

そんな大先輩がついに行ってしまわれた。

残る我々を置いて次のステージへと進んだ。

ちなみに前の日飲み過ぎたせいで、

友人達からは口々に「酒臭い」と言われた。

こんな自分でごめんなさい。

だが、めでたい日なので多めに見て欲しい。

こんなダメダメな私ではあるが、

ひとつだけ特技?がある。

それは無駄に騒ぐ事だ。

黙れ!と言われるほど騒ぐのが得意だ。

なので、披露宴はしっとりとお祝いをし、

この特技を二次会に披露すべく私は舌なめずりをした。


二次会が開始される。

そして、非常に運のいい事に座ったテーブルの方たちが、

ノリのいい人々で、みんなで無駄に騒ぎまくった。

クイズが始まれば、

みんなボケろ!ボケろ!と促し、

司会者を困らせていた事は間違いない。

だが、そんな私たちを見た先輩の顔は嬉しそうだった。

だから私の出せる力を振り絞った。

無駄に騒いでる裏には、

先輩おめでとうー!おめでとうー!!

そう心で叫んだ。

私が出来る事はこれぐらいなのだ。

私はちょっと涙がこぼれた。

騒ぎながら昔の事を思い出していた。

本当にお世話になった。

言葉では表しきれないほどに。

だからは私はまた笑った。

笑った顔で精一杯の声を上げた。


次の日。

おはひゅ~(おはよう)と泊めてもらった友人に言った。

あら?声が嗄れて出ない。

私はまた笑った。

精一杯でお祝い出来た事に。

ふと窓を眺めると雲ひとつない空が広がっている。

私にもいい事がありそうだ。

そう思いプラプラと寝癖頭の私は便所へと向かった。