玉が球の様さ | 人生をピンセットでつまむ

玉が球の様さ

ギャン玉をちぎっては壁に投げ壁に投げすれば、

ピシャリと言う音を立て壁にそれはくっつく。

そしてその後、地面へと落下する様を見ては、

その儚さに涙を流した。

か?それは定かではない。

が、小学生が野球のボールを壁当てをする様に、

私ことアダムスキーはその行為にいそしむ。

ちぎっては投げられるギャン玉は、

どういう訳か私ことアダムスキーの股間に無尽蔵に出現し、

それをちぎっては時速200キロを超えるスピードで放る。


ほうる。

ホウル。

HOURU。


シュ!!っと音を立て壁へと直線的に飛んで行き、

ビシャリ!!っと音を立て弾け飛んだ。

水滴が地面に到達し、その後放物線を描いて飛び散るかの様だ。

水滴には美がある。

だがギャン玉に美はあるか?

アダムスキーこと私は胸を張って言える。

それもまた美を持ちどこぞの世へと消えて行く。

形あるものいつか壊れる。

始まりがあれば終わりがある。

投げつければ壊れる。


そんな事を思い想像し、

アダムスキーこと私は時速200キロで股間からちぎったギャン玉を、

何の迷いも無く再び放った。

やはり200キロは速い。

目で追うのがままならないの程である。

そんな行為がループする。


私はアダムスキー、玉を球の様に放る男だ。