渇望
突然だが私は耳かきが大好きだ。
石田ゆり子と竹内結子と味噌ラーメンの次位に好きだ。
いや、やはり追加でお酒と志村けんと矢追純一とエロサイトの次位に好きだ。
そん位好きな耳かきだからして、
毎夜毎夜、真ちゅう製のらせん状耳かきでゴリゴリほじり、
その後、竹製の耳かきでコリコリほじり、
最後に反対側のフワフワしたぼんぼりで、
ふぁふぁふぁー!ふぁーー!!っとほりほりする。
気持ちいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃー!!
などと毎晩激しくエクスタシーを感じている訳だが、
最近あるサイトを見ていたところ、
どうも毎晩の耳かきはあまり宜しくないらしい。
医者曰く耳かきは月一位でいいとの事。
そんな情報をキャッチしてしまった私は、
『んな事あるかー!私から楽しみを奪おうたってそうはいかないぞー!!』
と憤りを感じ色々検索してみた。
だが、そのサイトで記していた様に、
殆どが毎日は良くないとの記述に溢れていた。
「なんてこった・・・」
そう私は呟きその場にひざまずき、
床をバンバン!と叩いてオエン!オエン!と大声で泣いた。
嗚咽が六畳の私の部屋に響いては無機質な壁へと吸い込まれて行った。
以来、私は耳かきをしていない。
かれこれ5日が経ったであろうか。
『耳かきしたい・・・耳かきしたい・・・耳かきしたい・・・』×∞
念仏を唱えるが如くブツブツと闇夜に血眼で呟いている。
そうして私の恐ろしく強い思念が世に放たれている。
もしあなたがふと『耳かきをしたい』そう思ったなら、
もしかするとあなたの後ろには、
ボ~ッとした姿の私が立っているのかもしれない。
つまりそれは、私の強烈な思念が具現化した姿だ。