新世界 | 人生をピンセットでつまむ

新世界

生肉を壁に投げつけては、

それを即座に焼いて食うと言う食事法を考案したのだけれども、

世間の風は冷たく、ヒュ~ヒュルリと私を吹き付けてはどこかへと消えて行った。

あ~まいっちんぐだなあ。

玉袋。

と言う訳で今日も適当に書いてみる事にするのですよ。


『恋』 作:玉袋幻想


僕は恋をした

昨日町に出かけた時の事だ

ふと僕の視線は釘付けになり

立ち止まり

その1.5秒後には

ドクドクと胸を神か

あるいはどこかの誰かが強く握り締める



君は白いスカートに淡いブルーのTシャツ姿で

眩しそうに掌を頭の上にかざしていた

夏にはまだ早いけれど

その日は暑く

その光景はまるで本物の夏の様だった

僕はそんな光景をじっと眺めた後

ぎゅっと瞼を閉じた

閉じた瞼の向こうには光が見える

瞼を通してオレンジ色の光と暖かな熱を感じる


ふと


強い風が髪を巻き上げた

「コーコー」

と耳の中で鳴る風だろう音を聞きながら

僕は閉じた瞼をゆっくりと開けた


そこはカーテンを閉じきった部屋だ

薄暗い部屋にはテレビが明滅し

カーテンの隙間からは光が漏れ

またカーテン全体からも外の光を感じた

あれから三年の時が流れた

僕は夜光虫の様に三年をこの部屋で過ごした

刹那、僕はすくりと立ち上がった

ドアノブに手をかける

ガチャリ!

とひときわ大きなを立ててそのドアは開かれた

怖ろしいほどの光線が

僕の目を覆い

目の前に真っ白な世界が広がった



その中には存在していない事を僕はその時知った