輪廻転生 | 人生をピンセットでつまむ

輪廻転生

腰元に小さな太鼓を付けた人を見かけたならば、

それはきっと私なのです。

ですからもしあなたが

「ソソマスクさんですか?」

と声を掛けたならば、

きっと私は常備しているキシリトールガムを、

プラスティックの容器から二粒、

いや三粒取り出しそれを近場の花壇に埋め、

「アイヤー!ホイヤー!ランララ♪ルルルン♪

ギャン玉!ギャン玉!ブオン!ブウォン!!」

と歌い腰の太鼓を激しく打ち鳴らし踊り狂う事でしょう。

するとどうでしょうか?

空を見上げれば雲行きが怪しくなって行くのです。

やがてその雲は激しい雨をその場に降らせ、

町は洪水と化し、私はその濁流の中に飲み込まれ消えて行くのです。

「あぁ~~~~~~~れぇぇぇ~~~~~~~!!」


そして時が経ち、激しい雨が止み、

その花壇からは小さな芽が姿を現す事でしょう。

つまり、それが私の生まれ変わりなのです。


「アイヤー!ホイヤー!ランララ♪ルルルン♪

ポコポコ!ギャン玉!クルクル!ポンッ!!」

どこからかまた、太鼓を打ち鳴らす音と共に陽気な歌が聞こえます。

そして、雲の切れ間から真っ直ぐ射す何本もの太陽光が、

しっとりと濡れた町をキラキラと力強く輝かせるのです。

そう、珠玉の町をあなたは見るのです。