技
道端で人差し指と中指を立て、
「魔貫光殺砲ー!!」
と7時間、叫んでいました。
すると7時間1分23秒の所で、
紺色の帽子に紺色の服を着たガタイのいい男達が現れ、
「ちょっとお話を伺いたいのでよろしいですか?」
と言い、僕は白と黒に塗られた車に乗せられました。
車に乗るのは生まれて初めてだったのでとても興奮しました。
興奮のあまり「ぶ~ん!ぶんぶ~ん!ぶんぶんぶん!」と擬音を発しな がら、
車内でぴょんぴょん飛び跳ねたら、
鬼の様な形相で怒られました。
怖い、怖い、こわぁ~い。
この人達は悪者かもしれないとこの時気づきました。
私はこの状況から逃れる為に、
すかさずポロシャツの胸ポッケから糸電話をシャキーン!と取り出し、
「もしもし母さん!?悪者に捕まっちゃったよ!助けてぇー!!」
と、叫んでみたものの受話器から反応がないのでよくよく調べてみるに、
糸電話の糸は目の前に垂れるばかりで、
どこへも繋がってはいませんでした。
しまった!やられた!ピタゴラス!!
僕はこれからどこへ連れて行かれるのだろうか?
アホ面で鼻くそをほじる僕を乗せ白黒の車は国道をひた走るのです。