怪しい18篇 | 人生をピンセットでつまむ

怪しい18篇

長い時間をかけてやっと異形コレクションの『進化論』 を読み終えた。

18の短編を集めたこの作品は、どれもおどろおどろしく、

読み応えのあるものだった。

特に個人的には以下の4篇が心に残った。

のでちょっとご紹介したいと思う。


『読むべからず』

ある作家をしている人物の元に手紙が届く。

その後から徐々に作家は体に異変をきたす。

手紙が原因か?そう気づいた時にはもう・・・

みたいなどこか鈴木光司の『リング』を思わせる作品。

読後『読むべからず』のタイトルの意味を知り、

「読んじゃったよ!どうすんだよ!」

と突っ込みつつブルブル震えながらおしっこを漏らしそうな面白怖い作品だった。

あぶねー!!


『書樓(しょろう)飯店』

紙魚(しみ)と言うフナムシみたいな虫が食せる

料理店で繰り広げられる人々のお話。

とにかく読んでいると口の中が常に気持ち悪く、

苦い汁でも出てきそうな感じに襲われた。

が、全体的に不思議なストーリー展開なのでグイグイ引き込まれる。

虫の多い時期にこれを読んだら更に恐怖を覚えるでしょう。

踊り食いとか怖い・・・


『楽園の杭』

捕まったテロリストが刑として強制的に宇宙船に乗せられ、

遥か彼方の宇宙探査をするお話。

そこで訪れた星には長い杭がそびえている。

そしてそれをグイグイと星をかき混ぜるように回す。

みたいな感じ。

あまり理解できない内容だったが、

その意味の分からない加減が読んでいて心地よかった。

また、一人宇宙に飛ばされたテロリストに漂う孤独感も良かった。

孤独な私には正にもってこいだった。

え?泣いてなんかいませんよ・・・


『おもかげレガシー』

40億年分の記憶をもつ少女エマノンと、

それに関わる人々が地球を救うお話。

不思議な力を持つと大変なんだなぁ~

って言うのと、そこから生まれる恋愛が暖かく、

いい話だなぁ~

なんつって思いました。

最後の短編に恋バナを持って来る辺りが、

この本は怖いだけじゃないんだぞ!

恋も行けるんだぞ!

っていう感じで上手いなぁ~と思いました。

恐怖話と恋バナ。

ドキドキは一緒?


そんな感じで読んでみた。

異形コレクションはシリーズなので今度また違うのを読んでみようと思う。

では今日もがんばって行きましょう~

あ、そうそうクローゼット開けちゃダメですよ。

いますからね。