夜空を翔る | 人生をピンセットでつまむ

夜空を翔る

昨日の夜も暇だったので、

いつものようにベッドに寝転がり、

時計回りにぐるぐるぐるぐると回転しながら、


「フーズ バッドッ!アォ!」


などとマイケルのモノマネをして叫でいたのだけれど、

調子に乗ってあまりにも回転数を上げた為に、

私の体はベッドから少しづつ浮きあがり始めました。


「ッダッ!アッ!」


そんな状態があまりにも愉快になった私は、

更なる浮上を目指し、ぐるぐると回転数を上げます。

するとやがて遠心力の為に私の着ていた服が、

あちらこちらへと吹っ飛び始め、

生まれたままの姿で空中を回転するのです。


「ビートイット!ビートイット!」


そんな回転体の私(プロペラ人間)は思うのです。

『こんな狭い世界に居ちゃいけない!外へ飛び出すんだっ!!』

そう思うやいなや私は窓ガラスを突き破り外へと飛び出します。

衝撃のあまり体は傷つき、回転数が落ちたけれど、

私は強い思いのもと、意識を集中し落ちた回転数を上げ空へと飛び立ちました。

ぐるぐると回転する私の体を青白い月明かりが照らし、

美しい円を描いて私は藍色の空へと消えて行ったのでした。


私は回る物体。

そう、プロペラ人間。


っていう話をベッド上で鼻くそをほじりながら考えたんだよ。


「フーズ バッド!?」


「俺は悪くない」