はざま | 人生をピンセットでつまむ

はざま

非常に昨夜はうなされた。

目をスプーンでくり貫いた男に追いかけられた。


「なあ、お前その目くれよ俺に、なああ」


そう言って私を追った。

以前、そんな本を読んだからだろうか?


う゛ぅ゛ああああぁぁぁ

ぅ゛ぅ゛う゛ああぁあぁあぁ

う゛ぅ゛あぁああぁぁぁ

ぅ゛ぅ゛う゛ああああぁぁぁ


そう声にならない声で呻き、

夜中にガバリッと飛び起きた。

世界は真の暗闇。


夢か?


私は汗を手の甲で拭った。

ハアハアと荒い息づかいで枕元のケータイを探した。

二つ折りを開いて暗闇に光らせそれを覗いた。


AM2:47


部屋が薄っすら明るくなった。

30分程しか寝ていない。

「何なんだ・・・」そう呟く。

そして、息を整えまた額を拭い枕へとゆっくり頭を倒した。


















目の前の暗闇には目をくり貫かれた少年が、

その更に深い闇でこちらをじっと覗いている。

だから私はそっと瞼を閉じた。

更なる闇が私には必要なのだから・・・