魂を乗せて | 人生をピンセットでつまむ

魂を乗せて

夜、田舎道を走る事が多いせいか、

車のボディーに数多の虫の死骸がへばりついている。

こうこうと照らすライトに引き寄せられ、ひき殺され、

彼らは短い生涯を終える。

田舎道には街灯が無い。

光はライトと天に見える月と星。

残りは暗闇。

バックミラーを見れば、

漆黒の闇が延々と広がるばかり。

魂を乗せた車はそんな闇を走り抜け、

今ここに居る。