サイババからの贈り物
何か昨日の夜は暇だな~つー感じで脇の下から得体の知れない物質をかもし出し始めたその時、
そうだ!キャップをカスタムして遊ぼう!と何故か閃いた。
以前、買ったキャップがシンプルでつまらないブツだったので、
ワッペンやらバッジやらを買って賑やかに健やかにカスタムしようと思っていた。
それが「暇だっ!!今だっ!!」ってな感じで啓示がサイババから降りてきたのです。(サイババは神だ!)
とりあえずワッペンはアイロニングでドッキングするシロノモだったので、
簡単に付けられるし、バッジは針をブスリッっと刺せば装着など容易。
「キャンタン、キャンタン(簡単、簡単)」
と雑誌キャンキャンを読みふけりながら不埒に押切もえの事を想っていた。
だがしかし!
フーズ・バッド!
「そうは問屋が卸しませぬ」と言わんばかりに壁が立ちはだかる。
どうもツバの部分は容易くワッペンが付くのだが、
前頭部に位置するオープンスペースにはお洒落ワッペンのドッキングが上手く行かない。
私は焦り何かを滴らせそして考えた。
ありったけの知恵を振り絞って妻や子供をないがしろにしてまでも考えた。
が、我に返って冷静に考えてみれば、そもそも私は結婚していないし、
妻や子供は存在しない事に気づいて、えらく落ち込みもした。
それでも人は生きて行かなければならない。
「負けんな!ミー!!」
と、流れる涙を手の甲で拭いながらシャツの袖で鼻も拭った。
そしたらば、袖がテカッて月夜に照らされてえらく綺麗だった素敵な夜。
そう思ったその時!またもや天より舞い降りてきたサイババティーチャーの啓示が私の体を貫き、
ビリビリと体の細部、足の指先からホクロに生えた毛の先に至るまで伝えられた。
それはコレだ!!
「縫っちゃえばいいじゃん!いいじゃん!」
私は心の底から感動した。
今、ティーチャーの全てを信頼し尊敬出来た気がする。
そんな私は馬車馬の如く針と糸を用意し縫い始める。
キュッキュキュッキュ、せっせせっせ、と縫い合わせる。
普段は見せない桁外れの集中力を発揮し、
そして、実に1時間30分を要してそれは完成した。
神、サイババより授けられし帽子ここに降臨。
私はまた止めどなく涙がこぼれそれを手でそっと拭った。
春の夜風がまだ頬に冷たいそんな夜の日の話だ。
あとリュックにも付けて遊んだ。
ここに新しいおっさんの夜遊びスタイルが誕生した。
結論:裁縫は意外と楽しい。

