未知との遭遇
ひょいと電車に飛び乗り、
ぶらり浅草に行ったんすよ。
したらば何か建物の上に変なの乗ってんすけど、
「アレ何?」
「金色のアレ?」
「金玉?」
「ちげーな」
「ウンコ?」
「違うわ」
「キン斗雲?」
「いい線いってるかも」
とか何とか浅草の多国籍旅行者達は口々に囁いてる。
でも
「ノン・ノン・ノン」
「Non・Non・Non」
「ありゃー金玉でなければ、ウンコでもねーし、キン斗雲でもねー」
「じゃアレ何かって?」
「マジ知らねーの?」
「てかUFOに決まってんだろーがっ!!」
「U・F・O、つまり未確認飛行物体だっつーの!」
「丑三つ時にビューン!つって飛ぶっつーの!」
「発光しながらユラユラ漂うっつーの!」
「俺の目に狂いはねー!なんつったって矢追純一の弟子だからな!(自称)」
「言い換えれば単なる狂信的なファンだな、いや・・・ストーカーか?」
「いや別に執拗に追いかけたりしてる訳じゃねーしストーカーって訳じゃねーな」
「じゃなんだ?胸が熱くなるこの感じ」
「胸を焦がすようなこの想い」
「もしかして恋か?俺は恋してるのかい?」
と語尾を優しく表記した所でおそらくこの恋は叶うまい。
そう思ったら何だか悲しくなってきた。
この想い断ち切ろう。
今この場所で。
さようなら純一、ありがとう純一。
俺は左右に大きく手を振りながら何故か隅田川を流れて下って行った。
あ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
れぇ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~。
