彼岸~向こう岸~
今日はお彼岸なので墓参りに向かった。
墓に着くと懐よりおもむろにビールを取り出し、間髪入れずドボドボと墓に掛けた。
「美味いですか?ほぉ~ら~どんどん飲まれよ」
そう心で何べんも唱えながら調子に乗ってバシャバシャ掛けた。
ゴクリッと咽喉が鳴りミーも飲みたくなったが、我慢して口はつけない。(アル中だから)
そんなビールまみれになった墓を今度は冷水を掛けてゴシゴシ洗う。
酒を流せ。
酒を流せ。
丁寧にゴシゴシ。
「ウォッシュ!ウォッシュ!ウォッシュ!!」
綺麗さっぱり垢は落とせたはずだ。
完了。
の直後、線香ボックスより線香を鷲掴みにしメラメラと炎を点けた。
チリチリと先端が燃えやがて煙へと変わる。
ユラユラと天に昇る龍。
「この鴨がネギしょった様な家族をどうかお守り下さい・・・」
合掌。
お手手のシワとシワを合わせて幸せ、ナ~ム~♪
チ~ン♪
ゆっくりと瞼を開く。
眩しい日差しが目を射した。
どうやら今日は天気がよい。