回想旅日記その9
ついに東京を離れる時がやってきました。
夢と希望と憎悪と魑魅魍魎が溢れる街東京、
そんな街に大きく手を振ってSA・YO・NA・RAをする私。
「また来るからね・・・」
そうボソリッと小さく呟いて、
プチリッと魑魅魍魎を指でまた潰した。
「ひぎっ!」
叫び声と共に1cm代の化け物は空へと消えた。
親指と人差し指にはどどめ色の汁が付着している。
それを半笑いでぺロリと舐め勢いよく「ぺっ!!」っと吐き出した。
「俺を舐めるなよっ!!」
威喝におののいたのか、現世に入り込もうとしていた者達の気配が消えた。
最近の不穏な気配から推測するに、全面戦争の日も近いのかもしれない、
私はゆっくりと全てを吐き出すかのようなため息を一つつき呟いた。
「予言書(東京ガイドブック)の通りだ・・・」
異界の門が開きだしている。
私は迷わず新幹線に乗り込み東北へと逃げた。
「戦争反対っ!!」
私の叫びが澄み渡る空に虚しく吸い込まれてゆく。
