過去物語 Ver28 第3章 頂点からの堕落② | 今の気持ちを綴ったブログVer 2.0

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自分の心と向き合って言葉を詩に乗せて紡いでいきます

2000年10月
1年後期の授業が始まり、僕は相変わらず月曜から金曜まで全てのコマを埋めて、日々勉強にあけ暮れていた。

学内で友人が出来るような余裕も無く、家から離れている事もあり、寂しさは高校時代より上で、だから孤独に押し潰され無いように、ひたすら勉強に打ち込んでいたような気がする。

彼女とは手紙でやり取りをしていた。
僕の方は、大学生になってからプリペイド携帯を持ったのだけど、彼女は携帯そのものが好きでは無く、持っていなかった為だ。

だから、尚更に文章を綴る事を考えさせられていた。
僕は余り意識しなかったけど、それでも優しい言葉を、温もりの気持ちを探していた。

彼女が電話を持っていたら、また違ったかも知れない。
言葉を選びながらの手紙のやり取りは、次第に僕と彼女の間に距離を作っていったんだ。

僕は、大学生の間に思い出が一つも無い。
将来にあれだけ自信を持ち、そして希望に胸を膨らませて入学した筈の大学で、さまよっていたのだ。
勿論、高校の時に興味を持った、天体についての研究がしたいという目標があり、夢はあったのだけど…
大学の日々の競争心によって、自分を完全に見失っていたのだ。

孤独さ以外にそんな、別の苦しみを抱えて大学では過ごしていたように思う。
元々、学内でそんなに出来る方では無い僕にとっては、周りが全て凄い人に思え、
夢さえも儚く消えていきそうな錯覚を、勉強して忘れていたんだ…。

それでも、学内での成績は上がっていく。
大学の成績は、かなり優秀な所まで取れてはいたのだ。
だけど、僕が見た理想の頂点と、現実の頂点は、余りにも食い違っていて、それが悩みにもなっていた。

そんなある日、彼女に手紙を出した。

この不安の気持ちを書き示したのだ。

彼女は、
『あなたには私が居る。遠く離れているけど、私の心にもあなたは居る。
あなたが後ろを向くと、私も後ろを向いてしまいます。
その時は、あなたが辛さに負けないように、精一杯の愛を贈ります。
辛くて無理そうでも、あなたはあれだけ辛い環境を何とかしてきたから絶対に大丈夫。あなたの夢は、消えない筈だから。
決して諦めないで。』
と返事が来た。

彼女なりに精一杯、考えて綴ってくれたのだろう…。
それが嬉しくて、そして堪らない気持ちになり、僕は電車に飛び乗り広島へと向かった。

―――――――――――――――
(以下、追記です)
僕は、この時広島に戻れば彼女に逢えると信じていたのです。
また、この手紙では彼女はまだ、僕を見守ってくれている筈、
という自信もありました。

結果は次記事の内容なので、此処では触れませんが、
この当時は振り返ると、遠くの彼女に想いをはせて幾度眠れぬ夜を数えたかな…。
なんて思います。依存し過ぎですね…。


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