「よく分からないけどさてどうするかな………そうだねー。ここからは俺の独り言だと思って欲しいんだ」
彼は勝手に話し始めようとした。
これ、帰ってもいいパターン?
私は彼が話し始める前に、背を向けた。
「待って。
君にも重大な話なんだよ」
「………一人言じゃなかったの?」
彼は笑いつつも、目元は真剣だった。
何か調子狂うな。
私は諦めて、頭をかく。
「あーもう、めんどくさい。
さっさと話して、私は家に帰るわよ。
奴らも来たようだし」
屋上から背伸びして、私の住む街の近くを見る。
さっき見つけた黒い影。
私がまだ白い髪だった頃にうざったい程に私を狙い続けていた凄腕の殺し屋(らしい)。
まさかと思ったけど、もう私の居場所を調べあげたの。いくらなんでも早過ぎる。
「まさにそこの黒服達の話さ」
「………何だって?」