にしても、どうやってボールをキャッチすればいいんだろ。
右手を掲げて取ればいいのか、通常通りグローブのない左手で取ればいいのか。
左手は無いな。
危ないもん。
となれば、勿論右手か。
そんな事を考えている間に、夏目が投球した。
慌てて右手を伸ばすが、グローブに入った感じはしなかった。
あれ、じゃあ球は何処に。
嫌な予感がして夏目の方を向くと、目の前にボールが迫っていた。
ヤバい。そう思ったのも一瞬で、次の瞬間には頭に球が当たっていた。
気持ちいい音を立てて、球は上に勢いで上がっていく。
これじゃ終われない!
頭の痛みを放置し、右手のグローブで球をキャッチした。
そして、渾身の力で球を思いっ切り投げる。
そして………私はぶっ倒れた。
意識を無くす程ではないし、まして保健室行きになる程でもない。
だけど頭の痛みを抑えたくて私は暫く寝転がる事にした。
「青ちゃん!?」
ボスっという軽い音が鳴ってから、夏目は私に近寄り顔を覗き込んだ。
「………………軽い貧血」
「へ?」
「気持ち悪い」
「……間が悪いよ。
ほら、起き上がる位は出来るよね?」