「しょうがないな」
次第に頭痛が収まっていき、立ち上がると私は小さく深呼吸した。
体操服に砂やら泥やら付いているのは、放置でいっか。
もう終わるし。
「青ちゃん?」
「あ、うん。
ちょっと考え事」
大したことは考えてないけどな。
「大丈夫ならいいんだけどさ……コントロール身に付いたんだね。良かった良かった」
「何の話?」
コントロールは直しようもないし、昨日も何とかしようとも思わなかった。
勝手に納得されてもどういう反応をすればいいのだろうか。
私の目線に気付いたのか、彼は説明した。
「さっき倒れる前に投げたじゃない?
その時のボールはちゃんと投げれてたよ」
「え、マジか」
「嘘ついてどうするのさ」
「…………よし、もう一回」
「大丈夫なの?
気持ち悪かったんじゃ」
「後三時間はいける」
「嘘だよね」
「いや、本当」
四時間目の体育は色々危険だと思う。
お腹空きすぎると気持ち悪くなるよね。
まあ、実は左の方がコントロールしやすいと分かって良かった。