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その日の帰り道。
日が長くなっているとはいえ、もう暗い。
普段ならこんなに暗いと帰るけど、今日はちょっと寄り道していこうと思う。
粽と話していて、決心がついた。
リンを紹介したからには、この事について触れないといけない。
「ねえ、夏目。
寄り道していっていいかな」
「別に俺は構わないけど……どこへ行くの?」
「病院よ。ちょっと会わせたい人がいるんだ」
「会わせたい人?」
親とかそんな訳じゃない。
もしたしたら夏目なら治せるかもしれない。
助けられるかもしれない。
彼女を。
「篠原病院っていうでっかい所なんだけどさ、そこにね、眠り姫と呼ばれる人がいるの。
その子が私の目的なのさ」
「眠り姫?」
「そう。
ずーっと眠り続けているから眠り姫。
5年ちょっとかな。
私の友人なんだよ」
だめだ、核心に進めない。
うだうだと前振りをしてどうするよ、私。
まあいい。
病院に着くまでに言えればいいんだ。