「わっかりました!隊長!
私めが浅はかでした!」
「分かればよろしい」
谷口さんが敬礼をしたのを皮切りに、クラスの全員が質問し始めた。
去年と似たような事をするのに、どうしてそんなに質問が出るのかな。
去年見てない人とかいるのか。
まあ一年だし、ギリギリで進路決めた人には分からないだろうね。
それにしてもリレーか………。
一人で暴走しちゃいそうで怖いな。
「リレーの他に何か出るの?」
「ん?……どわっ!な、夏目?」
頭の中でうん……体育祭のシミュレーションをしていた所に声をかけられ、慌ててそちらを向く。
夏目は私の席の隣で立っていて、私の顔を覗き込んでいた。
「正解だよ。
何か元気無いけど……粽くんのせい?」
「べ、別に粽のせいじゃないよ。
寧ろ気力に溢れているし。
ちょっと考え事してただけ」
「ふーん………そっか。
で、リレー出るの?」
「ふっふっふ。
自称陸上の神様にとって、指名されること以上に嬉しい事はないんだよ!
やってやろうじゃない。
100mも1000mもリレーも全部私が取るんだー!」
「よく言ったな、青島」
「私、やってやんよ!」
「……………青島ってもしかして天の邪鬼?」
そんな声が聞こえたが、気にしない。
き、気にしないんだから!