「テレパシーってさ、自分の考えていることを伝えられるんでしょ?」
「らしいな。
だが、俺はそこまでのレベルに達していない。
精々5mが限界だ。
お前は何とか出来ないのか?」
「うーん……携帯くらいなら作ることは出来るけどね。
顔も知らないし、多分携帯持ってないよねその子」
「まあ、俺も持ってないからな。
万策尽きたか」
いや、早すぎ!とか言おうとしたけど、確かに連絡を取る手段が無い以上、どうすることもできない。
そう思っていたが……。
「………あった」
手のひらを眺め、思い出す。
おばあちゃんが昔してくれたある不思議なモノのお話を。
「あったって何が」
おばあちゃんは言っていた。
彼女は味方だと。
大事な私たちの神様だと。
「さあ、いっくよー!
この手に現れなさい!雲外鏡ッ!」
言葉によって制御する方法、言霊。
私がまだ自分の能力を制御出来なかったあの時、制御する術はそれしかなかった。
言霊によって完全に無効化された私の能力は、今言葉を発する事で再び私の中に存在する。
突然空から手のひらにすっぽりと収まるサイズの鏡が現れ、私の頭に落ちる。
痛い。