「やっぱりバカだな、お前」
「それは否定しない」
否定するのが面倒になった。
にしても………。
「鏡……よね?」
地面に転がるそれをつまみ上げる。
装飾品も模様もない。
ただ、真実を現す板があるのみだ。
と、突然鏡が光り始めた。
目が痛い程に眩かった。
「何………?」
鏡を放り出して慌てて目をつぶり、そして開いてみると、目の前には赤毛のポニーテールの幼女がいた。
昔の普段着であろう着物を着て、手を腰に当てている。
憤慨しているようで、目尻がつり上がっていた。
「あはー、最近はめったな事では驚かなくなったけど、これは別格かな」
「俺には驚いているようには見えんのだが」
「うん、正解」
そして、冷静なつっこみありがとう。
最高じゃないか。
幼女は放置したことにより、ブチキレたらしくこちらに殴りかかって来た。
だが、頭を狙ったらしいその一撃は私の腹にクリーンヒット。
決して嬉しくない。断じて。
再起不能になった私に変わって、粽が問いかけた。
「お前は何者だ」
「私は雲外鏡。
この世とあの世を繋ぐもの」