参考資料たち | Another×ALICE 〜 アナザー×アリス
ゲームのシナリオを書く場合(まぁ別にそれに限ったことではないですが)、ふと気付くとキーボードの横に参考資料の書籍が大量に積み上げられていくことになります。

このストーリーに肉付けするのに、どんな本を読んだのかをズラッと並べていくと案外面白く、逆にこういう本の要素を加えたらどうなるんだろうというクリエイティブな発見に繋がることもあります。

例えば、今回のアナザー×アリスのシナリオを書く際に参考資料として読んで、現在デスク横に積まれているのはこんな感じのラインナップ。

ゲーテ『ファウスト(上・下)』
ガレス・ロバーツ『錬金術大全』
ロバート・A・ウィルソン『コスミック・トリガー』
リン・カーターほか『魔導書ネクロノミコン外伝』
E.M.シオラン『悪しき造物主』
K・バッシュビッツ『魔女と魔女裁判~集団妄想の歴史』
江口之隆『西洋魔物図鑑』
山北篤『魔導具事典』
アン・ルーエリン・バーストウ 『魔女狩りという狂気』
国書刊行会『黄金の夜明け魔法大系4召喚魔術』
新紀元社の図解シリーズから『近接武器』『近代魔術』『悪魔学』『魔導書』『クトゥルフ神話』など
イスラエル・リガルディ『柘榴の園』
フラター・エイカド『QBL-カバラの花嫁』
イングレット・アーレント=シュルテ『魔女にされた女性たち―近世初期ドイツにおける魔女裁判』
などなど。

例えばこれらの参考資料から構築した世界観に、C.G.ユング『自我と無意識』をブレンドしてみてはどうだろうとか、ゲーム性として『ハチドリのひとしずく』を加えることはできないだろうかとか妄想に耽って、アレやコレやと書いていくわけですね。

そんなわけで、僕の場合は実際に書くという作業時間自体はかなり短いのですが、その前段階の構想と資料集めにかなり時間がかかる感じの書き方です。

ところで、他のシナリオライターの方はどうやって書いてるんでしょうね。少しだけ気になるところです。

こうして改めて書き出してみると、今回の参考資料はそれほど多くないですね。以前書いたソーシャルゲームのシナリオでは、上記くらいの量に加えてキリスト教系の資料と宇宙関連の書籍もありましたからねぇ…。