五体不満足な芋虫は乙武くんなあたし | オカマな毎日

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小声で教えてあげる。

あたしは, 子供のころからアトピーを患い,
人前に肌を晒せない状態で多感な時期を過ごした。成人し,
寛解した現在も,年齢に不相応な皺とシミの残った手足は,
あたしの抱える強いコンプレックスだ。オカマだしねwあたし。
だからなのか,自分のことを棚に上げて,あたしは,
セックスの対象に肌の綺麗な子を選ぶ。子供のころから強く憧れたその肌に触れ,
舌を這わせることで,あたしのどこかが充足する。

刊行されたばかりの『五体不満足』を読んだとき,あたしは,
何とも腑に落ちないものを感じていた。
当然にあると思っていた彼の強いコンプレックスが見当たらなかったからだ。
同世代の子と比較して自らの境遇を嘆いたり,
生みの親に対して黒い感情を抱いたりしたに違いないと思い込んでいたあたしに,
彼の前向きな生き様を,現実のものとして受容する器量は無かった。
そんな情けない思いを友人にも吐露した。

あたしも大概黒いンだけどw乙武くんの不倫騒動を聞いて,ちょっと安堵した。
おそらく彼にとってのセックスは,あたしにとってのセックスと同じか,いや,
それ以上に格別な意味をもってるに違いない。 思春期には,
彼も「自分は健常な♀とセックスできないかもしれない」 という思いを抱いたはずだ。
けれど,高い知名度と財を得て, それ以前に比べると,
簡単にセックスできるようになったわけよ。
コンプレックスの裏返しである強い承認欲求を満たしてくれるそのセックスが,
彼に人並み以上の,それこそ内臓がひっくり返りそうになるくらいの,
そんな快楽を伴うインパクトを与えたことは想像に難くない。
セックスした(できた)事実は,彼のアイデンティティーの一部,
あるいは根幹を成したンじゃないかしら。だとすれば,
妻子を傷つけるってことは当然わかっていただろうけど, それでも,
5人もの♀といたしたなどという,いささか破廉恥な,
しかしちょっとした自慢話を自ら「告白」したのは,まぁ自然な流れじゃね?wとか,
そんなことを思っちゃったわ。