あたしのブタがいた教室の冒涜 | オカマな毎日

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小声で教えてあげる。

あたし,子供に毒を飲ませることには基本的に賛成なの。
少しずつその苦味を覚えさせ,いつかその美味さに気づいたとき,
ちょっとだけ大人になれるンじゃないのかしらと思うわけ (^。^)y-.。o○
そういう意味で,『崖の上のポニョ』のあまりの清廉さには,
これを童話ととらえるとき,正直,物足りなさを感じちゃったのね。
でも,だからと言って,『ブタがいた教室』(http://www.butaita.jp/ )を,
子供に勧める気にはなれないわ。これ,10年以上前だけど,とある小学校で,
1年後に食べようねってことでブタを飼う,
という授業が実践されたっつー実話にもとづく話なンだけど,
そもそものこの授業が文化破壊行為と言っていいわけ。
家畜とペットは,本来的に違うものというすでに確立された文化を,
同じ生き物だっつー程度の幼稚な価値観で冒涜してるンだもの。
「ペット」を殺すかどうかを無理やりに議論させられた子供たちには,
同情を禁じえないわね (-。-)y-゜゜゜

昨今,命を戴いて生きているということの実感が薄らいでいて,
それが,命を尊重しない風潮につながっているという,
分かりやすい指摘があるンだけど,ちょっと観念論に過ぎるわね。
こんなアヤシイ観念論を踏まえて,
子供に屠殺を実感させようなどという強引な試みには,
特殊なイデオロギーの匂いを感じとっちゃうわけよ,あたしは。

家畜とペットを区別し始めたのは,何も最近の話じゃないのよ。
家で飼ってたニワトリを喰うとき,
「殺す」とは言わず,「つぶす」と言ってたでしょ。
あたしたちは,ブタや牛も,決して殺してるンじゃないと思うのよ。