安倍首相の懸念は当然だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070224-00000005-mai-pol
>安倍晋三首相は23日、熊本市の慈恵病院が
>育児ができない親から新生児を預かる
>「赤ちゃんポスト」の設置を同市に申請している問題について、
>「大変抵抗を感じる」と述べ、ポスト設置に強い懸念を表明した。
この問題は，『産経』と『毎日』が社説で果敢に(？)取り上げてる。
『産経新聞』
http://www.sankei.co.jp/ronsetsu/shucho/070224/shc070224001.htm
>多角的観点から、慎重に進めるのが妥当ではないか。
（中略）
>親が名乗り出ない場合は、赤ちゃんは子供を育てたい家庭に特別養子縁組されたり、
>里親に引き取られたりする。これにより、一人でも赤ちゃんの尊い命が救えるのならよい。
『毎日新聞』
http://www.mainichi-msn.co.jp/eye/shasetsu/news/20070224k0000m070154000c.html
>幼い命を救う次善の策、緊急避難の措置として、
>厚労省が出した結論はやむを得ないものだったといわざるを得ない。
「慎重さ」の求め方に多少の温度差はあるけど，
両紙とも，結局は「赤子の命が大事だ」と言ってるわけ。
もちろんあたしも「命が大事」に異存はない。
救える命を救いたいと考えるのは，人を人ならしめる基本と言っていい。
でも，「命が<一番>大事」と言われてしまうと，あたしは，
それを鵜呑みにはできない。
親に捨てられた赤子の命が潰えるのは，
誤解を恐れずにはっきり言ってしまえば，仕方ないことだ。
そんな悲劇が起こらないようにするための環境整備の推進は当然としても，
この「赤ちゃんポスト」，可哀想な命を過大に評価するあまり，
より大事な何ものか，たとえば，
親子の建前ってもンを犠牲するシステムなンじゃないの？
前面に出してはいけないものってのはあると思うのよ，あたしは。