飲み屋にメンバーが揃った時、どんな話題から
スタートするかと楽しみにしていたんだよね。
口火を切ったのは僕が相続の件で相談している
I弁護士で、「最近、裁判官にムカつきます」
最初は弁護士らしい話題で始まったんだよ。
「裁判官は僕らの書面読んでないですよ 」
法曹界と縁のない人々には分からないだろうが、
弁護士の仕事は恐ろしくシビアで激務です。
変な客が多くてストレスが溜まるとI先生。
僕の弁護士チームはエリートなので基本的には
大企業相手だったり政府相手の訴訟なんかを
受任しているのだが、離婚の相談も受ける。
離婚はやはり女性客からの相談が多いのですが、
「オマエのせいで家庭が壊れた」とか
怒鳴り込んでくる夫がいるっていうから驚く。
彼らは大きな事務所に勤務しているのですが、
勤め人の弁護士さん (業界用語でイソ弁) の
悲哀をたっぷり聞かされて気の毒になった
次から次へ仕事が来て溜まる一方なんだとか。
週末以外は休みが取れないから旅行も無理で、
新婚旅行も満足に行けないと聞いて泣けた
それで僕は後悔したのさ。。。神真都の件
なんぞ下らない話を激務なエリート弁護士に
持ってかなければ良かったし、つまらん相続の
件なんぞI先生に相談しなけりゃ良かったと。
I先生がそこまで激務だなんて知らなくて。
すごく親身になって相談に乗って下さるので
有難いのだが、申し訳なくなってきました
でもね、僕は気付いてる。。。実はI先生の
方こそ、僕の激務を心配しているってこと。
仕事が忙しいのに馬鹿みたいな相続問題
抱えた僕のこと、彼は密かに心配してるのだ。
最初は仕事の話からスタートしたのですが、
やがて話題は某大物弁護士のオンナ問題に
僕の仕事仲間の1人で、地位ある先生なのに
女グセの悪い人がいて部下が困っていると。
「英雄イロ を好む」だから、ある程度の
女性問題は酒の席の笑い話で済むのだが、
よくよく話を聞いてみると深刻なんですよね。
僕自身が酒の席 で、問題の大物弁護士の
悪さ を目撃したことがありますので、
しょ~がないな、○○先生はと呆れてしまい。
僕らは国家的なプロジェクトで仕事してる
仲間なので、週刊誌ネタになったらと怯え
文春あたりに抜かれたら、なんて話してた。
弁護士は仕事がキツいので大酒飲みが多く、
好きも多いことで知られているのだが、
彼らの仕事を考えると理解出来ないでもなく。
癒しを求めるんですよ。。。女性に対して。
ちなみに、I弁護士には相続の件で先日
お会いしたのですが、相談料が無料でした
神真都の件からアレコレ相談していますが、
ロクにお代を支払った試しがありません。
I先生曰く、「先日ご馳走になったから」
いや、アレは、神真都の件を無料にして
頂いたからお礼として場を設けただけです。
また無料にして頂いたら意味ないでしょ
I弁護士という人はさ、僕から相談料を
取りたくないようなのだが、6年も一緒に
やっている仕事で僕が貢献してるからかな。
法律畑の僕にしてみると、弁護士さんに
お世話になりながら対価を支払わないって
考え難いんですよね。。。国内最高峰の
難関試験に合格した高級専門職に対して。
それで思い付いたのがお酒を贈ること。
I先生は焼酎が好きだと宴会で聞いたので、
手に入り難い「魔王」でも贈ろうかなと。
これからもお世話になります、I先生