昼過ぎから夕食までの間が患者にとっては、一番のまったりタイムだ。
早速、奈々ちゃんに菊池さんの件を聞いてみるか。
「奈々ちゃん、今ちょっといい?」
「RTさん!久しぶりですね!」
「どうしたんですか?」
奈々ちゃんは、話しかけられて少し驚いた様子だったがすぐに満面の笑みに変わった。
おっ、今日のご機嫌は大丈夫そうだな
回りくどい言い方を嫌う奈々ちゃんには、初っ端からストレートに物事を言ったほうがいい。
結論→プロセス○
プロセス→結論×
社会人としても当然のルールだ。
そうしないとご機嫌によっては、面倒くさいことになる。
話の核心まで長いと飽きられるか、
「何が言いたいんですか」
「話長いです」
「もういいです」
などといった言葉を冷徹な目をして浴びせてくる。
これによって、本題にまで入れず奈々ちゃんを目の前にして爆タヒする人を数多く見てきた。
要するに無駄に気を使い過ぎた結果、失敗するといったみっともない姿を晒すことになる。
逆に普段気を使われているからこそ、グイグイと話の主導権を握るくらいのほうが丁度良い。
僕にも思春期の娘ができたら、これくらいの心理戦を毎日繰り広げなくてはならないのかと思うと悲しく、そして情けなく思う。
まぁ、とりあえず掴みはまずまずのようだ。
続く

