〜DAY13〜
AM8:00
当たり前かのように椅子を持ってきて隣に座り出す菊池さん。
「RTくんと近藤さんって本当静かだよね〜」
「はぁ…」
(嫌なら、ここに座るなよ)
「もっと皆んなと話した方がいいよ〜」
※ちなみに菊池さんは、新患
…
(誰だよ、あんた)
「あの子達(若い子)、紹介してあげる!」
…
(おい、やめろ)
完全に会話をスルーしているが明地さんのトークは止まらない。
一人で喋り、一人で都合の良い解釈をした結果、窓際にいつもいる若い子達に
「RTさんと近藤さんが〇〇ちゃん達と仲良くなりたいって!」
菊池さんの大声で周りがザワつき始める。
…
(おいおい、勘弁してくれ)
周りから見れば、思春期に好きな子と話させないでいる男の子が、おせっかい女子によって辱めを受ける状況にそっくりだ。
しかし、全然違う。
若い子達と話したいとは一言も言ってないし、この閉鎖病棟においては、波風を立てずに小さいコミュニティで穏やかに過ごすことを徹底していた僕にとっては、最悪な状況だ。
菊池さんは、無邪気なテンションで僕のテリトリーを壊しにきてる。
一瞬で殺意が湧く。
続く

