〜Night37〜
殆ど目が開いてない状態で朝定をかき込む僕を横目に変わらずの酒豪のサヤカは、瓶ビールを片手に優しい笑顔を浮かべていた。
満腹の僕は、一気に眠気に襲われた。
そりゃ、そうだ。
昨日から、このアンダーグラウンド過ぎる街とそれを彩る最前線の人達と夜を共にしたのだから。
明らかに眠そうにしている僕にサヤカが間髪入れず話しかけてくるが、次第に意識が遠のいていく。
「おーい…」
「おーい…」
「おい!」
「人の話を聞け!」
「なんか心配だし、ホテルでちょっと寝ていけば?」
「朝は安いしさ!」
この街から、僕の家まではタクシーで30分くらいのとこだが、その距離が今は地獄のように遠く感じる。
眠すぎる僕は、サヤカの言葉に甘えるかのように二つ返事で承諾をした。
ホテルまでの道のりは、あまり覚えていない。
ホテルのシャワーを浴びて部屋に戻るとサヤカは、ベッドの上で携帯を見ながら寝る素ぶりを一切見せない。
なんでこんなに元気なんだろ…
「そういえばさぁー、Clubで○ッチの時に男の人が使う薬貰ったんだよね笑」
「使う?笑」
続く