〜Night28〜



サヤカは、年下だろう相手に余裕な表情で




「彼氏だけど?」




と少し苛ついた様子で返答をした。



勿論、僕らは付き合っていないし彼氏でもないけれどもサヤカは、優しく僕に目配せをして場を収めた。



そして、この話を聞いていたVIPルームの年上的存在の男が僕に話しかけてきた。




「すみません、気分悪くしましたよね?」



「教育しておくんで、ゆっくり楽しんでいってください」




と言うと僕の目の前で後輩の男をボコボコにし始めたのだ。



ボコられている男の彼女が号泣しながら止めるも、その教育は数分にも及んで行われた。



教育が終わると周りの男達は、手のひらを返したかのように僕のことを「アニキ」と言い始めたんだ。



色白ボブの個性派男子が色黒EXILE系男子にアニキと呼ばられる異様な立ち位置が出来あがろうとしていた。



続く