〜DAY15〜



病院の敷地内を一周した後、総合受付がある病棟の奥の売店へと向かった。



5畳ほどの小さいスペースには日用品とお菓子、カップ麺、菓子パンなどが並んでいる。



どうせ閉鎖病棟に持ち込み不可なものばっかりなんだろうな…





しかし!





なんと!





まさかの食べ物NGなし!





それでも恐る恐る聞いてみる。




「あの…カ、カ、カップ麺もいいんですか?」




「食べ残しで洗い場を汚さなければいいですよ」







まじか…




入院して2週間が過ぎ、アルコール漬けだった頃は、食べ物の匂いを嗅ぐだけでも嗚咽していたのに今は完全に食欲が回復している。



勿論、完食しているし、なんなら1日に何回も献立表を確認し、想像を膨らましているくらいだ。





幸せすぎる…





「ちなみに…夕食時にカップ麺も一緒に食べていいですか…?」




まさにス○ムダンクでいうならば、三〇寿が「先生…バスケがしたいです…」と言った時の表情と同じだ。




「えっ…そんなに食べるんですか…」




「スープ代わりにしたいと…」

※勿論、病院食に汁物は付いています




「いいですけど、外出できない人もいるので静かに食べてくださいね…」




軽く呆れられたが数分間、カップ麺やお菓子などと対峙する。



高いコスパを誇るスーパーカップには、「お前にはまだ早い」と言われてるようで初手は、定番のシーフードにすることにした。



あの状況で食べたシーフードは、生涯忘れることはないと思う。



それと同時に、なんだか小さい頃の遠足前に母親と一緒にお菓子を選びに行った記憶がフラッシュバックした。



同伴している年下看護師が母親に見える。



よくよく考えると僕は、30代男性だ。



虚しくなるが、とりあえず今は忘れよう。





売店最高です





ちなみに外出(外の世界)=娑婆(シャバ)と皆んな、呼んでいます。



あるあるなのかな?



続く