また抗がん剤5FUのボトルをぶら下げて…。
旦那氏の運転する車で、順調なら2時間半の立地です。
観覧は保護者1人だけという制限がありましたが、このご時世に学芸会を決行してくれるありがたみ。
全校30名未満だからできることかもしれません。
我が家の長男は、舞台に立つことが大好きで、総勢7名の演劇部、唯一の男子。
全員での合奏、5・6年の劇に加えて、演劇部の演目にも出ました。
演劇部の演目が「死神くん」。
原作は一話読切の漫画短編集で、嵐の大野くん主演でドラマにもなりました。
やったエピソードは「心美人」という題。
火事で顔に火傷を負った真実は、親友の福子に辛くあたる。それでも、真実のわがままにつきあう福子だったが、自分の命があと1週間と告げられ…!? 命の尊さをオムニバス形式で描いた感動物語!!(集英社のサイトより)
唯一の男子として、長男は死神くん役!
黒いマント姿で、主人公の女の子に
「君の命は、あと1週間…」
とか、やるわけですわ。
で、いくつかのセリフの中で、極め付け
「命は長い・短いじゃなくて、どう生きたかだよ」
ってですね

親として二重に泣ける。
一つは息子が、ここに入学する前に「死にたい」と言うほど自己肯定感が下がっていたのに、こんなセリフを舞台の真ん中で力強く言える程、成長したんだなぁと言うこと。
顧問の先生にはけっこう厳しく指導いただいたようなのですが、大好きな演劇なら頑張れてる。
あとはやっぱり、自分のこと。
経過が平均よりよくても、私の今のがんの様子からすると、息子が成人になるのを見届けられない可能性が高いと思っているから…
一緒にいられる時間が少なくても「どう生きるか」で、解決するかなぁ。
小学生にやらせるのには中々重いストーリーだな、とも思いましたが、演じる子・観る子たちなりに何か感じてほしいと思う脚本でした。
さて、ここから1週間、長男帰省。
「長男に宿題をやらせる」というタスクがのしかかります


