谷地坂

 

 

函館護国神社の坂 (汐見坂・倒産坂) の十字街方向の隣に また坂があって その坂を登れば谷地頭(やちがしら)町へ通じる道路がある

この坂と道路は 昭和九年の大火などでいくらか変わってこそいるが 大体においてほぼ同じ位置で江戸時代からあったもので その坂は谷地頭へ行く坂であるから「谷地坂」と呼んだ

坂の下のほうには「谷地横丁(よこちょう)」などという町名もあったのである

 

谷地頭は 安政四年 (一八五七年) に書かれた『箱館夜話草』に 初め佐吉という人が畑地をおこし あいまに遊山の人びとのために渋茶と柏餅を売っていたが 今は客が増えてきて 

「全く青桜におなじ 実に箱根の金波桜ともいっつべし 蓮池ありて七月にいたれば 花を見んとて日日遊ぶもの多し」 

と紹介されている 

遊興地として有名になっていたのであって そこへ行く坂として親しまれていたのだ

 

※北海道新聞社発行 はこだて歴史散歩 から引用しました

※はこだて歴史散歩 昭和57年(1982年)5月25日 初版発行

 

もう一度同じ写真です

3月24日の写真でした

 

はこだて歴史散歩 昭和57年(1982年)5月25日 初版発行から借用

坂の上の建物は「ホテル 函館山」

 

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