函館市の俗に大森浜といわれる一角に慰霊堂があり(函館市大森町三三ノ三三)

その周辺は広く大森公園と称している

昭和九年三月二十一日夕刻 住吉町の民家から発した火は 折からの風速二〇余㍍の烈風にあおられ 被災戸数二万四千百八十六戸 死者二千五十四人 重軽傷者一万二千五百九十二人 行方不明者六百六十二人という大変な大火災となった(『函館大火災害誌』による) 全市の約半分が焼けた

 

死者の合同葬は四月十日 元町大谷派別院で行われ その後も各所で行われたが 翌十年三月二十一日の一周忌には 全市をあげてこの大森町の場所で 大慰霊祭を行い

約七万人が参詣した

 

慰霊堂は九年の秋に木造の仮堂ができていたが 十三年には市民の浄財で現在の鉄筋コンクリート建ての見事な大堂ができ 十月入仏落慶式を行った

引き取り人のない遺骨六百七十九体もまつられている

毎年三月二十一日午前九時から慰霊法要が営まれている

 

慰霊堂

 

記念塔

 

 

 

 

※北海道新聞社発行 はこだて歴史散歩 から引用しました

※はこだて歴史散歩 昭和57年(1982年)5月25日 初版発行

 

 

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