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耕作ドラマ    No.64

ブッタプルニマ前夜   なかなか寝付かれない夜だった
楽しみではあったが 子供の頃の 遠足前夜のワクワク感はなかった
なぜ? 家族も職もなくし 今 インドに居るんだろう?
あっ! サイババにごめんなさい を言う事と 精神的苦痛を断ち切る為  ヒマラヤまで旅をして ヒマラヤのババジにも会う為だったなぁ〜  でも 日本に帰ったら どうやって生活すればいいのか?
また 職探しからかなぁ〜 
ジュリーちゃんはもう居ない  精神的苦痛が来たら 一人で耐えれるかなぁ〜  あぁ〜そんな事考えていたら よけい怖いなぁ〜
こんなインドまで来るくらいなら 日本に居て 精神病院にでも行って診てもらった方がよかったんじゃなかろうか?
   こんな風な感じで いろんな考えが ひっきりなしに頭をよぎってきた
精神的苦痛も ジワジワと感じていた   インド再歴訪  ?  あぁ〜〜〜アホな選択したなぁ〜
ブッタプルニマが終わってから ニューデリーに行く間は どうしようか?どうやって過ごそうか?
   ? ? ?・・・  
? が溢れていた
今 インドのサイババのアシュラム圏の安宿の部屋のベットで横になっている 俺
なんだか 滑稽に思えてきて笑った   涙を流しながら
そのうち寝てしまったのか 朝 サニヤシン達が ダルシャンに行くザワザワ感で目が覚めた 
あっ!  起きなきゃ〜  
ブッタプルニマは 夕方のダルシャンの後だったが  なぜか朝のダルシャンにも出なければと思い 
顔を洗って 洗いたてのパンジャビスーツを着て 外に出た    
そうなのだ  俺は ダルシャンも気分次第で出たり出なかったりしていたのだ
白いパンジャビスーツを着た人達が ゾロゾロとアシュラムを目指して歩いている風景は  なんだか 死んだ後の幽霊が アシュラムの門を目指して 彼方此方から集まって来るようにも見えた
「この人達は なぜ? ここに来たんだろう? やっぱり サイババの恩恵にすがりたい為か?」
中には 同じサニヤシン同士で お金を騙す人も居た   
国へ帰れないから お金を恵んで欲しいと 平気で物乞いする人も居た
アシュラムの変人とあだ名された日本人かどうか分からないが 東洋人で 片方レンズがない黒縁のメガネをつけた 如何にもホームレスかと思わせる風貌の みすぼらしい格好をした 変わった人が 門の前に居た
セパダル達から アシュラムの中へ入るのを足止めくっていた どうやら 中へ入れてもらえなくなったらしい
この変人 喋りかけても 挨拶しても 一切喋らない人で いつも ダルシャンの後 その場に座り続けて 
 数字をビッシリ幾何学模様のように画用紙に書いていた
まさに 変人だったが  入れてもらえないのを見るのは 忍び難かった   セパダルに近づいて行って 「入れてあげなよ 」と言ったが
セパダルは 聞き入れてくれなかった  「しょうがないか この薄汚い格好と 不審なそぶりではなぁ〜」と思い 変人の顔を見たら うっすらニコッ とした表情見せた     でも  それ以上は なんともしょうがなかった
アシュラムの中へ入ると 高い所に吊るされた 飾り物が目立つ  
それが 一段と 祭りの感じを引き出していた
「はっはぁ〜 ほとんど俺が取り付けた飾り物だなぁ〜」
自画自賛を楽しみ   中さんチームの集合場所へ行くと 人数が倍に増えていた  
「おはようぉ〜」 「あっ! 平田さん 珍しい」 
「さすがに ブッタプルニマの日だからね〜」    「 おはよう こうちゃん」 「おはよう 中さん」
「人数が増えたね〜」 
「そうなんだよね〜」
「今日は 待ちに待ったブッタプルニマ だね〜〜♪〜〜」
「今日こそ  ババ様にインタビュールームに呼ばれないかなぁ〜」
そんなありきたりな会話をしながら ダルシャン会場へと入っていった  ババ様が出てくるまでは 30分近くある  いつもそれまで 中さんチームの面々と 話をしながら時間をつぶしていた
今朝の話題は ブッタプルニマ 一色だった  みんなワクワク ウキウキしていた  
この頃の俺は  情緒不安定だったのか  今  の現実より 過去や未来への思いや 考えが 頭を四六時中くるくる回っていた
そして  サイババの事を 認め受け容れたい気持ちと やっぱりインチキだ!と言う  気持ちがせめぎ合っていた
「俺の人生 一体なんだったのか? 何一つ まともに達成していない ただ その日その日を 曖昧に好き勝手に生きてきただけ 挙げ句の果てに それをまた サイババにすがり 助けてもらおうとしている 
こんなんで良いのか?」
そうこうしているうちに サイババが出てきた 周りはざわめき出し うおぉぉぉぉおおお〜〜〜と言う歓声か悲鳴か分からないような観衆の声が ダルシャン会場全体から鳴り響き出す
興奮した表情で歓声をあげる人
悲痛な表情で 手紙を渡そうと前へ身体を押し出そうとする人
拝み奉る 畏敬の表情でサイババを見つめている人
「毎度 毎度同じ光景だ 」と言う思いが頭を過る
もう 俺は サイババが出てくる時のトキメキやら 神を直接見た様な興奮感や 高揚感 恍惚感は消えていた 代わりに全く意識は 覚めていた
期待も拝む気持もなく 覚めた気持ちで見る この会場の雰囲気 人々 空気は 異常とも思えた それなのに 自分はそこに居る
自分の意志で来たはずなのに 自分の意志ではない様な感覚
優柔不断な日々の過ごし方 人生への取り組み方に 嫌気がさしてきた
と ふと会場に意識が戻ると 目の前にサイババが居た 
「あっ! サイババが目の前に居る」と あっけにとられていると
サイババ  ババ様は 俺と目が合った  俺は 咄嗟に心の中で〃ごめんなさい〃をしていた  ババ様は ニコッ と微笑み 右手の平を上下に振る オイデオイデする時の様な もういいよ いいよする時の様な 分かった分かったする時の様なポーズをとった  
さっきまでの 不信感なのか畏敬の念なのか分からない様な思いは消し飛び  俺は 無心で手を合わせていた     この乱高下する意識で 頭は 真っ白だった
その暫く後まで 記憶は綺麗に消えている