悪夢のようだった。
 25日の夜。日付が変わる前にやっておきたい作業があったため、半ば急いで私はPCの電源を入れた。ところが、なかなかログインできない。5分・・・10分・・・。何かを読み込んでる様子なのだ。
 20分くらいかかっただろうか。ようやくログインできたかと思いきや・・・なんじゃこりゃあ! そのデスクトップには見たこともない画面が!

 

 

「ごみ箱」やインターネットへ接続するものなどの一部だけを残し、画面いっぱいに散らかっていたはずのアイコンがごっそり消えている! タスクバーには何も表示されない! 時計すら見当たらない!
 ネットへ繋いでみると初めて使うときのような状態になっており、ブラウザへ記憶させていたブックマークもすべて消えていた。いつもなら前回ネットを使ったときのタグをすぐ復元できる設定になってるのだけれど、もちろん真っさらな状態なのだ。
 仕方なく使いやすい状態にするべく一つひとつ組み立てていくのだが、デスクトップ画面を見るためにブラウザを最小化してみたが最後、やっぱりタスクバーにはなんにも表示されないのでどこかへ消えてしまい二度と再会できなくなる。それまでやったことがパーになる。
 いっぽう各ファイルは「ごみ箱」経由で探してみると、消えてはいないようなのだが開けない。どれをクリックしても開いてくれない。
 これでは、ほぼ新品のPCと同等な状態ではないか! しかも、これまで学習してきた操作法がまるで通用しないのだ。
 最初は新手のウイルスにやられたのかと思った。が、どうやらWindows11とやらにアップグレードしたらしいことがわかった。
 頼んでもいないのに。あまりにも不便! あまりにも仕様が違う! 電源を切るボタンすら見当たらないではないか! どこかで使い方の説明が書いてあるサイトを自分でみつけろってことか? やろうとしたけど、いちいち馴染みのないワードがいっぱい出てきてちっとも進まないぞ。だいいち、使いこなせるようになるまで相当な時間を費やすことになるだろう。
 結局この日、やろうと予定していた作業がなんにもできなかった。大迷惑だ! こんなのへ勝手に変えないでくれ!
むかっ

 もしアメブロが似たようなことをしたら、たちまち炎上してしまうやつです。いや、それ以上の変わりようであります。
 元へ戻す(ダウングレード)方法が書いてあるサイトもあるにはあったけど、やっぱり私ごときの頭では難解なワードが多すぎて解決には至らず。ブルーな気持ちのまま、その日は就寝っすることにした。PCは先月、専門店で買ったばかりだが、その専門店が開く時間に電話して相談してみようと思った。でも、そんな簡単に解決できる問題なのだろうかと、超不安。
 
 そして翌日。電源を入れたら、またログインに時間がかかった。
 ところが今度は「サインインできません」との表示。意味もわからず「サインアウト」の項目をポチ。するとまたまた何やら読み込むような動作が始まり、それが終わったと思ったら・・・うおっ、元(Windows10)へ戻った⁉ ダウングレードに成功! やったー! バンザイ、バンザーイ! \(^o^)/

 なんと人騒がせな・・・。あんなウイルスみたいなWindows11なんて二度とゴメンだ。もしかするとおんなじような目に遭って困ってる方がここへたどり着くことがあるかもしれませんが、なんの解決策も書いてなくてガッカリされるでしょう。私とて「サインインできません」との表示が出た→サインアウトした・・・という手順をたまたまやっただけのことで、今度おなじ場面に出くわしても切り抜けられる自信はないのです。
 でもまたそのうち、勝手にアップグレードされるのかな? まぁ現在のWindows10にしろ、いつかはサポート終了の日がくる。そのときまでにPCのスキルを上げることができてるだろうか? 今後も心配のタネは続く。

 


 さて。今日は昨年から減少気味にある、テーマ「ブログ」の記事を昨年の夏以来、久々に書いています。このテーマのときは日常の出来事――簡単にいえば日記的な記事か、このブログそのものについて思うことを綴る回です。
 せっかく久しぶりなので、ついでに違うことも書いてみようと思います。上記のWindows11騒動は「ブログそのもの」どころかPC作業じたいに大きな影響をおよぼす事件についてでしたが、こっちのは「日記」寄りです。

 



 じつはWindows11騒動の前夜、野暮用で渋谷区の幡ヶ谷へ行ってきたんです。駅の階段を上がって地上へ出てみてピンときました。そこは2020年11月に起き、テレビやネットなどで大々的に報道されたホームレス女性殺害事件の現場にソックリだったのです!
 週刊プロレス元次長であった宍倉清則氏のブログでも記事になってた事件。被害者が事件直前まで座っていたというバス停の座席の画像が、やけに印象に残っていたものです。

 


 そばに立ってた何かの作業員さんに、ここがそうなのかと訊ねてみたんだけど、その方は事件についてはよくご存知ない様子で。でもすぐにスマホを出して調べ始めたんですよ。そしたら「うわあ、気の毒だなー」「亡くなったときの所持金が8円・・・」といったリアクション。
「あそこにバス停、ありますね。あれかなぁ?」
 似てるバス停が近くに見えるんですよね。明け方(事件が起きたのも明け方だった)になってからバス停そばのお店で訊いてみると、どうやら事件はもうひとつ向こうの停留所で起こったものとのことだった。電車の時間が迫ってたので帰ることにしたが、時間があったら訪問してただろう。次にそこへ行ったときには是非、訪問してみたいと思う。
 なんか、あの事件は、心に訴えるものがあったんです。

 


 

 京王線幡ヶ谷駅を4時46分の初電で後にした。新宿へ着いたのが4時49分か50分くらい。微妙な時間である。そこから乗り換えの西武新宿駅まで移動するのだが、西武新宿駅から出る始発が5時1分なのだ。走れば間に合うかもしれない。これを逃すと次は5時17分まで待たねばならぬ。この差はけっこう大きい。
 ところが。電車が到着したのは京王新宿駅のなかでも奥の位置にある京王新線と呼ばれる場所で、私はこの場所に慣れていない。まず、どこが適切な出口なのかを把握していない。そういえば幡ヶ谷へ行く際にもどこの乗り場へ行けばいいのか迷い、構内を何度も行ったり来たりしたのだった。ここを出れたとしても、どの方向へ向かうのが最短コースになるのかもわからない。
 この日は運よく西口側の地上へ出れた。そして猛ダッシュ!
走る人 途中、ちょっと前に記事にした「私の志集四〇〇円」の人がいつも立ってる柱のそばを通り過ぎ・・・あ、ここで余談を。


 どうやら“志集”を売ってた女性は、2年くらい前から姿を現さなくなってたんだそうです。私みたいな物好きがネットへ書いてしまったのがご迷惑だったのかなーとも思いましたが、実際に“志集”を書いていたご主人が90過ぎのご老人だったそうなので、もう・・・とも思いました。真相は定かじゃないです。

 


 

 閑話休題。そう、ダッシュですよ。このとき脳内に流れてるBGMは『ツッパリHigh School Rock'n Roll(登校編)』の5番です。でも、ちょうど西口大ガードの信号に捕まってしまいました。時間がありません。そのまま右のほうへ行って向こうの横断歩道を渡ろう・・・としたんですけど、それだともっと時間がかかることに気づき引き返しました。そしたら西口大ガードの信号はもう青に変わったあとで、しかも点滅が始まろうとしていました。なんてこった。 (゚Д゚;)
 私はさらに加速装置
を発動しました。そして、そして・・・・・・なんとか5時1分の電車の最後尾車両へ飛び乗ることに成功。鉄郎が999号へギリギリのタイミングで乗る気持ちを味わえるところですが、西武鉄道が提供する999号が走るのは西武池袋線でして、西武新宿線でのマンガ車両はドラえもん号(「DORAEMON-GO!」と呼ぶらしい)くらいしか見たことないです。

 


 電車へは間に合いました。このときは満足でした。ヨカッタ、ヨカッタ。でも、でも、せんせんヨカッタではありません。
 私は、自分が腰痛持ち(+現在は右肩の関節も痛めていて、日に何度かは激痛に見舞われている)だったことを忘れていたのです。しかも移動中、わりと重い荷物を背負っていました。
 昼間、PCで作業をしておりますと、こむら返りが襲ってきたのです。それも長いやつが。悶絶級の痛みでした。
 こむら返りは以前なら頻繁にあったんです。でも2年半ほど前からスクワットを始めて以来、その症状はピタッと止んでいたのですよ。

 2019年の夏。8年半ぶりに実家へ帰省した私は、以前までは物干し台と化していたけど本来の使い方ができるようになっていた「ぶら下がり健康器」を掴んでみたんです。
 そしたら、懸垂が1回もできないんです。おかしい、前までは10回くらいフツーにやってたのに。腰を痛めてからは重いものをなるべく持たないようにはしていたけど、いよいよここまで弱っていたのか?
 ならば腕立て伏せだ・・・あ、あれ? ぜんぜんできない! かつて学年全体でおこなう腕立て伏せの生き残りで最後の2人まで残ってた自分が、いっこもできない? ウソ。
ガーン
 これは許せーん!
 と、そのときからスイッチが入りました。そんなにストイックにやるわけではないけど、せめて「できない」というコンプレックスを抱かない程度までは回復しないと。
 まずは無理やりでも5回やって、慣れたら10回にして・・・と、徐々に数を増やしていきます。そんななか、テレビで筋肉俳優の武田真治が「腕立て伏せは数をやっても根性しかつかない。正しいフォームでやることを重視したほうが効率的。回数は10~20回程度でいい」・・・的なことを言ってたので、深く胸まで落とし、腕が伸びきるまで上げる動作を心がけました。それを数セット。
 腕立て伏せの合間に腹筋と背筋、仕上げにヒンズースクワットです。腹筋と背筋は腰痛対策のつもり。スクワットもそうなのですが、これは武田真治が推す効率のよいハーフ式のものではなくカール・ゴッチ流のフルスクワット。理由は、私の腰痛は腰そのものよりも厳密には左尻から下の箇所へ痛みが走るので、股関節をより動かしたいと思ったからです。それに、こっちのほうがやってて楽しい。
 こうした筋トレをダラダラながらも続けた結果、腕の筋肉はハッキリとメリハリがついたのがわかるようになりました。むかし回数をこなしていた当時には、ちっともつかなかった筋肉。もともと細腕だし太くならない体質だと思っていたのが、現在は間違いなく人生史上いちばん太いと思います。個人でやってる筋トレの話なんか面白くないだろうと思って、これまでは記事にしなかったんです。
 また先ほども書きましたとおり、こむら返りが出なくなったのもスクワット効果だと思います。ただ、腰の痛みだけは相変わらずですけどね。
 それでも踏ん張りの利くカラダにはなってきたのは実感としてあり、それまでは無理だと思っていたことができるようにもなりまして。例えば、力ずくで片づくようなものは力で解決しちゃうとか。自分のカラダが弱っている、という意識はなくなっていたのですよ。

 ところが、この日は久しぶりにこむら返りが帰ってきた。どう考えても荷物を背負って京王新宿駅と西武新宿駅を走ったせいです。いまも、まるでサソリ固めを長時間食らったような後遺症が残っております。
 おそるべし京王線。とりあえず。朝の京王線と西武線の相性は最悪だ、というのが今回の結論です。そしてこの数時間後、もっと難儀なWindows11騒動に出くわすことになるのです。

 


 

 ――というわけで、野球専門ブログなのに野球のことが書けていません。Windowsをダウングレードしたことですし、この機会に我がブログもダウングレードします。
 さようなら、二塁側ベンチからの情景。おかえり、大正生まれのブログ。トホホ・・・。 (;´д`)