ときどき過去の記事をメンテナンスしております。その瞬間だけでどんどん埋もれてしまうツイッターなどよりも、ブログの場合は過去に書いたものも見にきてくださる方が多い。だからこの作業にも意味はあると思ってまして。
 ただ、たび重なるアメブロさんの仕様変更にともない、これまでに作成した記事に異変が生じることがある。とくにイタいのが、貼りつけた動画が非表示になってしまうこと。前にも書きましたが、ニコニコ動画を使ったものが軒並み表示されなくなりました。これがYouTubeで動画そのものが削除になったのなら、その痕跡が残るので後から見た人は「ああ、ここにはかつて動画があったんだな」ということがわかります。だけどこのたびのようにニコ動の埋め込みコードに禁止タグが含まれてるケースだと跡形もなく消えてしまうので、初めて記事を見る人には意味がわからなくなると思うのですよ。
 それがある日、ひとつ発見したことがありました。当ブログの場合は裏技(?)を使って動画のサイズをブログに合わせた大きさにトリミングしつつ貼ってたんです。しかし、もともとニコ動に備わっている「大」「中」「小」3種類のどれかをそのまま貼ればふつうに表示されるのだ、ということを。
 そうとわかれば話は早い。早速、ニコ動を使ってた記事を全般的にメンテナンスすることにしました。ちょっとずつですけど。
 だから「前にアクセスしたときには見れなかった」という動画も、いまは見れてるものがあると思います。基本的に古いものから順に着手してますが、なかには途中の新しめな記事も必然性がある際はおこなうことがあります。ついでに画像を追加してることもあるので、更新当時よりもお楽しみいただけるようになってるかもしれません。
 
 ところがです。ここへきてメンテナンスしてないニコ動が、いつのまにか表示してるという怪現象が起こっておるのです。おかげで「どうせもう見れないんだから」と思って新たに貼り直した記事のなかには、見れなくなってたハズの動画が再表示することによって、おなじ動画が2つ貼られているというおかしな構成になってるのもあるのです。
 そうか、こないだの再リニューアルで対応できるようになったのか?
 追ってチェックしていくことにいたしますが、これだとせっかくやったメンテナンスが無駄だったことに。しょぼん
 まぁそれを差し引いても動画が正常に表示されるようになったのは、いい方向へ前進したのだと解釈することにいたしましょう。
 
 ・・・ん? よく考えたら元に戻っただけやんけ。むかっ

 さて本日のそんなに陽のあたらない名曲は、元日以来、久しぶりとなります「よいこのデンジャラスセレクション」シリーズ。せっかくコレが好きだと仰る物好きな読者さんがおられるというのに、こんな低頻度ではいけませんね。
 今回のテーマは「星」。前に「太陽」限定でやったことがありますが、このたびはもっと範囲を広げた宇宙規模で扱っていきたいと思います。いつもとおなじように、どんな曲が出てくるのか予想しながらご覧ください。
星
 
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音譜松崎しげる『愛の微笑<作詞:たかたかし/作曲:馬飼野康二>
 
 松崎しげる(通称“コーヒー豆”)の代表曲といえば、やはり真っ先に思いつくのが『愛のメモリー』であろうことに異論はない。ただし当コーナーにおいては、そんな誰でも思いつくような曲を持ってくるわけがないのは読者さんならご承知のことと思う。
 しかし何も知らずに以下の動画を再生してみると、どう考えても愛のメモリーなんである。これはどうしたことかと申すれば。
『愛の微笑』。愛のメモリーの原型であった曲なんでありまする。
 本曲は1976年、スペインで開催される「マジョルカ音楽祭」への参加のために制作されたもの。それまでにないスケールの大きな楽曲が作られることとなり、歌手として白羽の矢が立ったのが、かねてから歌唱力には定評のあった“コーヒー豆”だったそうな。
 同音楽祭でのコーヒー豆は圧倒的な歌唱力とステージ・パフォーマンスにより、最優秀歌唱賞と総合2位という上々の評価を獲得した。ただ日本での反応はイマイチどころか無関心に近かったらしく、コーヒー豆自身がテープを持参しての売込み活動をおこなうことに。やがて本曲からさらに改良を加え、日の目を見ることになったのが、のちの愛のメモリーである。
 改良の前後では歌詞の一部に異なる箇所がある。愛のメモリーではクライマックスでおとずれる「星になる日が来ても・・・」は、本曲では1番のサビから早々のご登場であった。
 ちなみに(今回のキーワードでもある)この「星になる」のくだりは「骨になる」「土になる」にしてくれたほうが個人的には好みなのだが、そこは橋幸夫が歌う『子連れ狼』の管轄なのでガマンすることにする。
 
 
 ところで「松崎しげる」の対義語は、やっぱり「鈴木その子」になるんだろうか?
 

 

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音譜宮城まり子『ガード下の靴みがき<作詞:宮川哲夫/作曲:利根一郎>
 
 今回もまた、当初はここへオーダーする予定だったものの、考え抜いた末に次回以降へ持ち越しとなった曲がいくつかある。そのかわり、まったく予定してなかったどころか存在すら知らなかったものを急遽、組み込んだ曲もある。
 それがコレ。初めて聴いたんですが、いっぺんで気に入りました。
グッド!
 いや~、沁みるね! オシャレなんだけど物悲しくて、戦後のニオイがプンプンする。やはり時代の空気が詰まったアナログの音には胸を突くような力がある――あらためてそれを感じさせられました。
 本曲が世に出たのは1955年。ちょうど終戦から10年目でありました。宣弘社の代表取締役社長でもあった小林利雄氏の発案により、街には次々とネオンサインが設置されていたころのことだろう。
 この当時、靴みがきで日銭を稼ぐ浮浪児や戦災孤児は数多くいたわけで。行き交う人びとのなかには戦争で全身に大やけどの痕が残っている方や、片足を失くした傷痍軍人の姿もあったことでしょう・・・と、そんな情景が目に浮かびます。
 いまでも新橋のガード下では靴みがきをしてる方がおられるとのこと(さすがに子どもではなさそうだが)。私は新橋のガード下にはしょっちゅう行く機会があるのだが、いつも夜遅くになってからなので靴みがきは見たことがない。だけど今度からは、その場所を見る目が変わりそうだ。
 該当するキーワードは「お月さん」。太陽系のなかで地球にもっとも近い自然の天体。
夜の街
 
 
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音譜パチソン『行け!ザンボット3<作詞:日本サンライズ企画室/作曲:渡辺岳夫>

 
 最近になって読者になられた方のために説明すると、ここではかなりの確率でパチソンなるジャンルの曲が登場する。当コーナーにおけるヘッポコ部門を一手に引き受けてくれるので、たいへん重宝しております。
 本曲はアニメ制作会社日本サンライズのオリジナルロボットアニメ第1弾『無敵超人ザンボット3』主題歌のパチソン版である。アニメ・ザンボット3じたいは非常にハードな内容だったことで知られているが、その世界観にまったく釣り合わない低クオリティさ加減が最大の聞きどころ。
 パチソンというのは我々のように、これが好きな者が承知で聴くぶんには痛快なものではある。しかし、なかには「よくは知らないが子どもたちのために、よかれと思って買ってあげた」というおじいさんやおばあさんも多数いたはずなのだ。それが、イントロの時点で安っぽい演奏が流れて嫌な予感が走り、聞きなれない人の声で決定的なコレジャナイ感に苛まれることになるであろう少年たちの心情たるや・・・(とくにコーラスの鼻づまり声と頼りなさが絶望的)。
 いいのです。そうやって、男は強くなってゆく!
 動画サイトに書いてあるコメントも「ゾゾンゾンゾゾーン・・・と聞こえます」「最後のほう、息切れしてます」「間奏はノコギリですか?」「ラジカセの内蔵マイクで録音してるだろ」・・・と、苦情・・・いや、称賛の声が挙がっております。
 歌に入っているキーワードとしては「広い宇宙へ」とあるが、劇中の主人公たちは異星からやってきた移住者(=ビアル星人の末裔)であり、敵を作ったガイゾック星人の存在、ザンボットが放つ必殺技の名称が「ムーンアタック」だったり・・・と、宇宙要素には事欠かない。
 
 
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音譜前川清&クール・ファイブ『悲しい街さ~TOKYO~<作詞:木下詩野/作曲:都志見隆>
 
 このところ前川清氏がトーク番組に出てるのを見かける機会が増えたような気がする。ときにはクール・ファイブのメンバーも一緒にいることも。多くの場合、そこでは「内山田洋とクール・ファイブ」時代の話題が出る。とくに挙がるのが、前川氏がクール・ファイブを脱退した時期について。
 もともとポップス指向が強く演歌嫌いを公言(クール・ファイブは演歌というよりもムード歌謡がメインではあるが)していた前川氏が、自然気胸を患ったのを理由に脱退したといわれているが、番組中で本人が語るのには「ボクのわがまま」とのこと。勝手に解釈させてもらうと、やっぱりメンバー間の軋轢(とくにリーダーに対する?)があったのかなぁって勘繰ってしまいますよね。当時の前川氏は下っ端で給料もいちばん安かったそうですし。
 その後もクール・ファイブは次々とメンバーチェンジをおこない、リーダー以外はオリジナルメンバーがほとんど見当たらないのに内山田洋とクール・ファイブとして活動していた時期もあったように思う。
 2006年に内山田氏が死去した。だがこの年の『紅白』にてオリジナルメンバーが集結。当初は内山田氏への追悼名目だったため一夜限りの再結成のつもりが、好評だったことから(前川氏いわく「みんながやってるお店にお客が入ってないって言うから」という背景もあってか?)、その後も「前川清&クール・ファイブ」名義でグループ活動を事実上再開している。
 2007年7月、1972年リリースだった『恋唄』の新アレンジ版『恋唄-2007-』をシングル発売。そして同年12月、再結成後としては初のオリジナル新曲となるのが本曲である。
 これがかなりの傑作であり、amazonでCDを購入されたと思われる方のレビューを引用すれば「往年のクール・ファイブの強みである、演歌とは違う『ムード歌謡』としての持ち味がじゅうぶんにあり、新鮮みもじゅうぶん持っている」「クール・ファイブのバックコーラスは非常に力強く、聴いていて心地よい。演奏やヴォーカルもきわめてレベルが高い」「クール・ファイブのみでも、前川清のみでもない、両者の組み合わせの強みが感じられる一曲である」・・・と、最上級の評価と言っていいコメントがあった。
 キーワードのかかる箇所は「星も見えない夜」。かの名曲『東京砂漠』を彷彿させる世界観だ。ただ曲調じたいは、どこか物悲しくはあっても東京砂漠ほど重くはない。
星空
 なお先日見た前川氏出演のトーク番組では、メンバーの小林氏のことを「いちばん金、借りに来ます」「フラつくんですよ。人の話のときに意識がないっていうか、寝てる」と言い、おなじく岩城氏の奥さんについては「めちゃくちゃ太ってるんですよ。恥ずかしいほど太ってるんですよ」と、こき下ろしていた。素敵だと思います。ニコニコ
 

 

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音譜演奏バンド名不明『The Final Countdown<作詞:Joey Tempest/作曲:Joey Tempest>
 
 さてドン尻は、ちょっとやそっとの失敗や辛さがまるで気にならなくなる魔法のような動画をご覧いただきましょう。
 当コーナーでは原則的に、ちゃんとレコーディングをし、商品として正規の流通ルートに乗っているものを掲載するようにしています。そこはパチソンですらクリアしていて、単に素人がカラオケなどで「歌ってみた」クラスのものは対象外としてきた。
 だが今回は例外的にアマチュアバンドと思われるものを投下する。
 理由? 聴けばわかるでしょ。この素晴らしい演奏を。この素晴らしいヴォーカルを。
 該当のキーワードが含まれる文言「We're heading for Venus And still we stand tall」とは「オレたちは金星へ向かって突き進んでるんだ、確固たる信念を持って」・・・という、まぁだいたいそんなかんじの意味らしい。おぅ伝わってくるぜ、確固たる信念が。彼らの存在を知ってしまったら、もう本家=EUROPEの演奏では物足りなくなってしまうこと必至。それほどの説得力なのであります。
流れ星
 それを証拠に動画サイトへは「全米が泣いた」「小奇麗にまとめてるわりにへたくそな英語で歌ってる日本のバンドは見習え」「蛇が出てきそうなイントロ」「原曲よりこっちコピーするほうが難しいと思う」「3:12からの怒涛の盛り上がり」「神の領域」「ぴろぴーろーぴろぴっぴろー」「誰かコーラスしてあげなよ」「1:44に心霊が横切ってる気がする」「仕事で挫けそうなときは聴いて勇気をもらっている」・・・などなど、多数の感謝のコメントが寄せられている。
 武藤敬司が“スペース・ローンウルフ”という異名(?)で売り出されていたころの入場テーマ曲でもあるが、いつかは彼らの生演奏で入場する日が・・・来るわけないか。
 ああ、よかったらお茶とか牛乳などを口に含みながらお楽しみください。お茶
 

 

注意【関連記事】あのロックの名曲が…。史上最悪のカバーと話題の残念バンド

 

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 以上5曲。いいのはありましたでしょうか?
 
かお
 
かお
 
かお
 
かお
 
かお
 
 あの。
 最後のやつが気に入らなくて「どうしても、お口なおしがしたい」って方は、コチラの曲でカンベンしてください。汗
 
音譜コロムビア・シンフォニー・オーケストラ『Theme Of Emeralida<作曲:森岡賢一郎>

 映画『宇宙からのメッセージ』のスケールのでかいテーマ曲ですよ。これで先ほどの毒は、いくらかでも中和されるでしょう。
 あ、この記事は音楽がメインの記事ですから映画の話はしませんので悪しからず。
 作曲したのは先日、亡くなったばかりの
森岡賢一郎氏。あらためてプロフィールを拝見してみますと、森岡氏の作品には好きなものが多数あることに気づかされました。
 
 
 聞くところによると特撮監督として映画に参加した矢島信男氏は、自身の葬式の際にはこの美しい曲を流してほしいと希望していたのだとか。キラキラ
 
 
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 はい、本日はこれにて終幕。
 たぶんup直後は大丈夫だと思いますけど、時間が経ってからこの記事へたどり着いた場合は動画が再生不能になってることもあると思います。
 そしたら時間をおいてから後日、また来てみてください。暇ができたらメンテナンスしときますんで。
 
 あー、また文字数ギリギリの記事になっちまったぜ。あせる