全国のモミアゲ友の会メンバーの皆さま、こんにちは。長らくお待たせしておりましたが、今回は久々に極太のモミアゲがトレードマークの俳優・上野山功一さんの記事ですよ!
 当ブログでは過去に何度か上野山さんの記事を書かせていただきましたが、やはり上野山さんが気になって仕方ないという層がおられるらしく、その後も読みに立ち寄る方々が絶えることはありませんでした。

 

 それは9月下旬のことでした。いつものように上野山さんのブログを見ておりますと、11月2日に「大映OB」会へご出席のため上京なさるとの記述。これにともない、上京の際はいつもヒルトンホテルでおこなわれている懇親談話会(通称:ヒルトン会)の開催を発表されたのです!クラッカー
 まもなく、うちのほうにも案内状が届きました。いつも親切にしていただいてます上野山さんがお越しとあっては、なにがなんでも駆けつけなければなりません。大喜びで参加させていただくことにいたしました。

 

リサイクル――ということで前回の記事をば。今回も内容はほぼ同じです。

 

 上野山さんと実際に顔を合わすことになるのは2014年12月におこなわれた伴さん会以来だと思います。でもこのときはヒルトン会はありませんでしたので、じつに4年ぶりの開催ということになります。

 もうそんなに経ってしまったのかという驚きと同時に、またこの会にお誘いいただけたことが嬉しくて嬉しくて。 それから当日までは楽しみで楽しみで仕方ない毎日でありました。アップ

 


 当日。会場へ向かう道中、銀行へ寄ったり、いくつかの店で買い物を済ませたりしながらだったのですが、京王プラザホテルの前を通りました。ここに来るたび、沖雅也さんのことを思い出す。
 上野山さんとは『太陽にほえろ!』などで共演されたこともありますね。

 


 私は今回、以前とは違う試みをいたしました。平成世代なんだけど1960年代とかの日活映画が大好きで、とくに浜田光夫さんや和田浩治さんらの熱烈なファンという方=Oさんをお連れしてみました。
 日本映画界の大ベテランであり、もともとは日活の出身でもある上野山さんとお会いすることは、私だけじゃなくOさんにとっても楽しく過ごせるんじゃないかと思ったからです。また上野山さんにとっても、若い世代の人に作品を伝えることは、きっと嬉しいことに違いないと思いましたので。

 その点、Oさんの熱烈ぶりを見るかぎり、受けとってくださるだろうお相手としては申し分のないお方なんじゃないかと感じまして、お声をかけさせていただいたのです。合格

 

 Oさんとは少し早めにホテルの2階で待ち合わせ、しばし雑談。まだOさんのことは知らないことだらけです。そもそもなんで日活にたどり着いたのかが、私は気になって仕方がない。
 最近になって知り合った平成世代の皆さんにも、昭和に憧れる人はけっこういます。ただ私が知るなかでは、その多くがアイドル歌手とか定番のヒットソングに集中するパターンが多いように見受けられます。それも1980年代あたりに集中しており、昭和といってもほとんど終わりのほうだけの人が多いんですよね。
 べつに、それがいけないと言うんじゃないんです。だけど、昭和は長い。ジャンルも広い。光もあれば闇もある。みんなしておんなじ方向を向いたって面白くないですから。好きなことはいいんですけど、そこにとどまってるだけでは世界が広がっていかないので。
 当初はOさんも1980年代前後のアイドルがお好きな時期もあったそうなのですが・・・いや、それはいまも好きなのかもしれません。ただ、この方の場合は独自に掘り下げました。小林旭さんの歌を聴きまくり、映画作品を観まくりました。その結果、現在では独自で浜田光夫さんのファンサイトを運営するほどの情熱☆熱風
せれなーででありまして。
 当ブログの読者さんにはおわかりの方もおられると思います。そうです、私はこういう他とは違う趣向に走る人が大好きなんであります!
グッド!
 その世代で50年前の、それも日活俳優さんに目覚めるパターンなんてありますか? 案の定、周りに共感してくれる人は皆無だそうですよ(笑)。でも、でも、そこがいいのです。グッドなのですよ。グッド・グッダー・グッデスト! \(~o~)/

 

 ところで浜田光夫さんといえば吉永小百合さんとのコンビで44作品もの映画作品に出演されたことで有名ですが、やはり私としては『アイアンキング』がもっとも想い入れの強い特撮ドラマのひとつ(日活じゃないけど)。それも石橋正次さんとともに浜田さんの役者としての魅力が大爆発したともいえる名作。なのでここはコレについて語り合う流れになりました。
 もちろん同作品についてはOさんもお気に入りだそうで、一応レンタルでは全話視聴済みですが、いずれはソフトをすべて買いそろえるのが目標だと仰る。
 私も『アイアンキング』がわかる人と話をするのは久しぶりでしたが、おそらくOさんにしろコレを語る機会はあまりないことだと思います。

 

 

 おっと、そんなことをしてたら時間がいくらあっても足りません。それに、この日のメインは上野山さんなのです。私たちが指定された部屋を訪れますと、既にいっぱいの参加者が到着し、もう食べたり飲んだりしてる方々もおられました。ビール
 上野山さんは次々と訪れる来場者の対応に追われているご様子。お話するのはまだ控えたほうがよさそうでした。ですが、その手前に座っておられたのが伴大介さん。上野山さんのブログのコメント欄に伴さんもお越しという情報が書かれてあったので、このことはあらかじめ知ってはいたんですけどね。
イナズマンF』の名コンビがそろい踏みであり、おなじ空間にいられることのしあわせ感といったらありません。なお、伴さんがこの会へいらっしゃるのは初めてです。

 


 ちなみに伴さんとは、5月21日に舞台『ノルマ』を観劇に行って以来の対面となりました。

 

灰色の背景用ツイッターの埋め込みしてみました。しかし、空気読んでない大きさになってしまってます。かなり頑張ってサイズの変更を試みたんですが、ダメでした。しょぼん


 他にも、ここでは常連といっていい元小結・三杉里さんや元一世風靡セピア小木茂光さんらをはじめ、上野山さんの学生時代の同級生、上野山さんが中野で飲食店を経営されてたときのスタッフやお客さん・・・と、ここでしか会えないさまざまな業界の方々が集い、部屋は埋め尽くされています。
 みんなで持ち寄った食べ物が食べきれないほど並んでます(ここでは会費がいらないかわりに「おつまみ」を持参していく、というルールがあります)。私も近所の店に発注しといた団子を持っていきました。でも私があまり外食をしないため、どこで皆さんが喜んでくださるものを買えばいいのかわからず、これしか思いつかなくて持参したものだったのです。
お団子
 おそらく食べきれず余ったことでしょう。でも、そばにいた年配の女性が「これ美味しいね。どこのお店の?」と声をかけてくださり、ちょっと救われました。
 と言いますのも、ふだんあんなに大量の団子を持ち運ぶことはないので初めて思い知ったのですが、ズシリと重く、だけどお店で入れてくれた袋が薄いので、いまにも破れて底が抜けそうだったんです。それを両手で支えながら歩くのは、けっこう腰に負担がかかるのですね。現場へは汗をかきながらの道中だったので、あの言葉は嬉しかったのです。食べてくださった方、ありがとうございます。

 


「ああ全温度チアーさん、久しぶりだね」
そう声をかけてくださる方もチラホラおられます。こういった方は、こちらもわかるんです。でも、どっちかというとアタマのなかには「えーと、前回もいらしてたけど・・・どなたでしたっけ?」といった方々のほうが多い(笑)。
 しかしまもなく上野山さんの進行でご挨拶が始まり、参加者の紹介が始まりました。基本的に自己紹介形式ですが、そこに上野山さんが「この人はこんな方です」と加えることで、初めての方にもわかるように補足してくださいます。さりげない心配り。簡単なようで、なかなかできないことのように思えました。
 伴さんを紹介するときです。上野山さんはホントなら『イナズマンF』で共演したことをもっと強調してもよさそうなのですが、もっとも有名な作品である「『キカイダー』のジローです」と紹介されてました。それで先ほど団子を誉めてくださった女性にも「ああ、キカイダーの人なのね」と伝わったようです。
 そんな調子で全参加者が挨拶していきましたが、おかげさまで「どなたでしたっけ?」といった疑問は大幅に解消されました(笑)。

 

 ゆるゆるな自己紹介はアットホームな雰囲気を作り出す。その結果、この場は「くだけたカンジでいいんだな」というのが伝わったと思いました。
 そうそう、イラストレーターの工藤稜さんもお越しだったのですが、上野山さんのためにお描きになられたイナズマン&荒井誠のイラストが超カッチョよかった! 皆さんにもお見せしたかったです。

 

 それにしても上野山さんのウィットに富んだ話し方はこの日も健在。ことあるごとに場内が笑いに包まれる。それも、ときにきわどいネタまで盛り込まれてて、それがギリギリのサジ加減で繰り出されるものだから、こちらとしては感嘆するばかり。さすが、快楽亭ブラック師匠とも仲よしなだけのことはあります(笑)。Oさんなんか映画で見た悪役の印象しかないから怖い人だと思っていたようですが、これでずいぶんイメージも変わったことでしょう。お酒が苦手というのも意外に映ったと思います。
 なかでも印象深かったエピソードを紹介しましょう。
 上野山さんは美人嫌い。美女には、いい印象をお持ちでないんだそうで。もしかしたら、それまでに幾多の美人女優さんらと共演されてきたなかで出された結論なのかなーと、私は勝手に推測しております。そういえばブログでも、むかし共演した大女優さんが、あまりいい印象ではなかったと書かれてたっけ。
 上野山さんはそれを前置きしたうえで、いまの奥さまのことを、何人か候補がいるなかでいちばん美人じゃない人をお嫁にしたんだと仰るのです(爆)。
 どこまで冗談でどこからホントなのか判断のつきにくいお話。
汗 一瞬、私らも「これ笑っていいところか?」と迷ってしまう。それじゃ奥さんが立つ瀬ないよ~って思うじゃないですか。ところが、ふと見ると奥さんは「どんなもんだ得意げ」と言わんばかりの顔をしておられる(笑)。結局、いいコンビなんだなーという結論に至りました。 (*^o^*)

 


 Oさん、上野山さんに呼ばれてなにやら説明を受けてました。映画関係の話をされてるようです。それを私は少し離れた位置から見てただけなので詳細はわかりかねますが、たぶんOさんにとっても参考になるような内容だったのではないかと思います。
 また上野山さんは日活ファンのOさんのために、往年の出演作のDVDを何本もプレゼントしてくださったのです。そのなかには以前にも書いたことがありますが、まだ上野山さんが悪役に目覚める前に優男のような役で出演された『大森林に向って立つ』も含まれてました。主演を務める小林旭さんのファンでもあるOさんですが、いわくレンタル屋さんにも置いてないような作品だそうで、たいへん喜んでおられる様子。
 そして私としては、その後の上野山さんとは別人にしか見えない優男ぶりに、Oさんがいかなる反応を示すのかが楽しみでなりません。
にひひ

 

 

 伴さんともあらためてご挨拶。伴さんはOさんに、私のことを指して「付き合い長いんだよ」。リップサービスも含まれてるんだとは思いますが、あの伴さんにそう仰っていただくとは嬉しいやらモッタイナイやら。伴さん、ありがとうございます。ニコニコ
 Oさんは伴さんのことはそんなにご存知でないと思いますが、この日は私が持参した『飛び出す 人造人間キカイダー』が入ってるDVDを強引に(?)持って帰ってもらいましたので、これもどんなふうに映るのか興味深くはあります。
 そういえば『キカイダー』に光明寺博士としてレギュラー出演されてた伊豆肇さんは『アイアンキング』では国家警備機構の津島博士だった。この時期の伊豆さんは東映と宣弘社という制作局の枠を超え、ロボットばっかり作ってたんだなーと思い返してみたりする。
 Oさんには他にも、上野山さんが出演された『快傑ズバット』『超神ビビューン』『必殺仕事人V』をはじめ、あんまり関係ないけど上野山さんが出てない回の『江戸を斬る』など、こうでもしないとたぶん見ないだろうなーと思うようなものをDVDにして強引に持って帰ってもらいました。嫌がられたかもしれません(涙)。
 ただ『ズバット』に関してはOさんが日活映画への入口として観たことがあるという渡り鳥シリーズのオマージュ的な要素が強いため、ニヤニヤしながら観てくれるのではないでしょうか。

 

 

灰色の背景用こんなツイートをしてみたところ、ゆでたまごの嶋田さんご本人に見つかったらしく、拡散⇒けっこうな反響となりました。なお上野山さんは当時を振り返り、現場で見たゆでたまごのお二人のことを「知らない役者がいるなーって思った」だって(笑)。

 

灰色の背景用スイマセン、誤字があります。「短期」じゃなくて「短気」が正しいです。ツイッターは、あとから訂正ができないの(泣)。下矢印

 


 あと、Oさんはこんなことも仰られていました。Oさんが昭和好きというのを知ってる人から「○○さんのことも書いてほしい」といったリクエストを受けることがあるのだという。
 ○○さんもスターさんだから、もちろんOさんだって知っている。だけどOさんからすれば「○○さんの記事なら他にいくらでもあるから自分が書いても・・・」という思いがあるそうで。
 うちと一緒です(笑)。他の誰でも書ける記事なら発信したってしょうがないというのは常々あります。もっと言えば着眼点が被るのも避けたいところ。でも、あえておなじネタにするのなら、自分にしか書けない切り口にしないと・・・と心がけてるのです。
 だから『キカイダー』にしろ『イナズマン』にしろ『アイアンキング』・・・といった人気作品を語る記事なら他にいくらでもありますしリクエストを受けることもありますが、当ブログではなるべくそういうのは控えるようにしてるのですね。
 そのぶん、ここでは上野山さんや伴さんらと直接お会いしないと書けないことを前面に出して記事にしたいと思ってる次第。これならおなじことを書ける人はそうそういないと思いますんで。
 そのあたりはOさんもおなじ考えみたい。私は嬉しくなり、このとき心のなかで「おっ、いいぞ!
グッド!」ってつぶやいてましたから。

 

目【関連記事】クリック特撮で一番の異色作『アイアンキング』と『快傑ズバット』は他の特撮作品とはここが違う!

 

 そんなOさんが展開するファンサイト「浜田光夫 研究室」は、当サイト横っちょにあるブックマークから常時リンク可能です。当分のあいだはここに表示されてると思いますので、興味ある方はのぞいてみましょう。
 さて平成世代からみる昭和の日活スターは、どんなふうに映ってるんでしょうか――? こんなの、なかなかないですよー。


※念のため補足しておきますが、ここに登場しましたOさんは決して王貞治さんのことではありません。

 

血見よ、上野山さんの見事な殺られっぷりを!

 

 そんなこんなで今回も大盛況だったヒルトン会。参加された方々がみんな幸せそうな笑顔だったのが、いかに上野山さんが慕われているかを物語ってるようでした。
 願わくば、ずっと続けていってほしい会であります。お邪魔じゃなければまた呼んでください。上野山さん、参加者の皆さん、モミアゲ友の会の皆さん、お疲れさまでした。

 なお、まことに残念ながら全温度チアーさんにはモミアゲが生えてきません。 (T▽T;)

 

目【関連記事】クリック談話会終えて無事帰宅も・・・・・。

 

 

 あ、いま思い出しましたけどね。この日は、ふだんあまり着ない服装をチョイスして行ったんですよ。上野山さんにも報告するの忘れてましたわ。
 この日に着てたものは、じつは荒木しげるさんの告別式に行ったときのとおなじものでした。だから私のなかではビビューンの魂も一緒のつもりだったのです。

 上野山さんに荒木さんを紹介していただいたのも、ここのホテルだったんです。