1972年6月、運命のサードシングル『美しすぎて』がリリースされる。その後の経緯はご存知な向きも多いかと思うが、実際に売れてしまったのはB面の『学生街の喫茶店』なのであった。
 同年11月末ごろから有線放送やラジオを中心に火がつき、翌1973年の春先にはオリコンヒットチャートで7週連続で1位を獲得。最終的にはミリオンセラーを記録するほどの売れ行きに至ったのである。

 



 1073年5月に発売された『君の誕生日』も山上路夫&すぎやまこういちコンビによる作品で、これも大ヒットした。続く同年10月発売の『ロマンス』では作詞こそ山上路夫であったが作曲はマークであり、これもヒット。おそらくガロとしては『ロマンス』が初めての会心といえるヒット曲だったのではないかと思われる。

 

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『涙はいらない』 <作詞:堀内護/作曲:堀内護>
『学生街の喫茶店』がロングヒットになり、次のヒットが『君の誕生日』になったこともあり埋もれてしまったようなのだが、じつはそのあいだにもう1枚シングルを出していた。それがこの曲。
マークのオリジナル曲であるとともに、ガロファンからもとくに支持の高いナンバーである。

 

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 3曲連続でヒットを飛ばしたガロではあるが、それでも「シングルにかけてはオリジナルより売れ線のプロ作品」という基本軸がどことなく出来上がっている印象を与えてしまう。
 そのかわりガロの知名度は絶大で、当時は全盛を迎えていた吉田拓郎とも互角の人気を誇ることになる。アリスも、井上陽水も、このときはガロの前座にすぎない。それほどガロの勢いは凄まじかったのだ。

 

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『時の魔法』 <作詞:堀内護/作曲:堀内護>
アコースティックギター2本で展開され、抜群のコーラスワークが聞きどころ。
「これぞガロの代表的なナンバー」との声もある。

 

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 しかし彼らの活動は、かならずしも彼ら自身の思惑どおりだったとは言い難い。
 まず代名詞とされる曲がオリジナルではない負い目(?)に加え、当時のフォークシンガーにはタブーという風潮にあったテレビ出演をガロは積極的にこなした。幸か不幸かルックス的にもウケがよかったガロは女性人気も高く、アイドル的な扱いとなってゆく。
 このことで彼らのフォークグループとしての志向は狂いだしてしまうのだ。

 
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『散歩』 <作詞:山上路夫/作曲:村井邦彦 ガロ/散歩 投稿者 colocolococolo
『君の誕生日』のB面曲。マークとトミーが交互にボーカルをとっている。
プロ作家による作品ではあるが、トミーはお気に入りのひとつとして挙げていた。また、ガロファンからの人気も高く、私自身もかなり好きなナンバーなのであります。

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  ガロはテレビに出まくった。この時代の「フォークシンガーはテレビ出演はタブー」という風潮にさせアンチ歌謡曲の姿勢を打ち出していた先鋒は吉田拓郎なのである が、ガロは構うことなく。あろうことか『レコード大賞』『紅白歌合戦』にまで出演してしまったのだ。いつしかガロは、フォーク・ロック界から「あれは歌謡曲だ」と切り離されてしまう。
 それでも売れてるうちはよかったのかもしれない。だが・・・。
 










 

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