このあとは打ち上げ。たぶん、来場者のほぼ全員にお誘いの声がかかったものと思われます。そのうち参加できる人は近所の居酒屋へ移動です。ミュージシャン志望の方、某牛丼屋店長の方・・・いろんな人がいて面白いです。

  私の側には妹尾さんや正太さんがお座りになりました。そこで正太さん、このリーディングについて「本公演1本やるのと同等の消耗度」といった感想を述べら れる。お疲れさまです。しかし、見た目がサンダル履きなのでそんなふうには思われなかったりしそうなところがツラいところですね(笑)。
 なお、正太さんは『八月のシャハラザード』のときもサンダル姿だったので、目下、私のなかで正太さんは「もっともサンダルの似合う男」のポジションに絶賛君臨中なんであります。
 また、このとき正太さんは本気で名前をショウタにしようとしているらしく、妹尾さんとゴニョゴニョと相談しています。正太さんは「正太」と呼ばれてますけども、じつは本名でも芸名でもないのです(※モリカワショウタ祭り参照)。前回の打ち上げのときにもいらっしゃった由紀斗さんも、てっきりショウタが本名か芸名だと思っていたようで、このときになって事実を知り、まるでマリアナ海溝の海底で伊吹吾郎が素潜りしているのを目撃してしまったかのような驚き顔をされてました。
Queenly

 ロクさんが電話しています。お相手は、もう九州へお帰りになったお母さん(通称:ロクママさん)らしい。
 ・・・と、なぜかロクママさんのご要望で電話を私に代わってほしいとのこと。そういえば以前、ロクママさんから突然メールが入ったことがありました(そのことをロクさんは、あとになってから知ったらしい)。面白い方ですね。きっとロクさんが気さくで社交的なのは、お母さん譲りなのでしょう。
 周囲の音のせいもあって電話の声が聞き取り難く、会話がまともに成立してなかったかもしれませんけど、ロクママさんとお話ができるのは貴重なことです。光栄でありました(笑)。
 妹尾さん曰く、前にこういう場でロクママさんは、ぐっちょさんのお母さんと遭遇し、意気投合され、いまでは地元の九州で合コン(?)するほど仲よしになったんだとか。・・・合コンて(笑)。 
ヾ(~O~;)

 カウンターに座っていたおばちゃん。食べ物や飲み物の発注を厨房の人に取り次いでおられてたので、てっきり私は店員さんだと思っていたんですが、ゲキ塾。さん観劇のお得意さんで、超美味しい蕎麦屋へお勤めの方なんだとか。
 話が『煙が目にしみる』におよんだ際、おばちゃんは「あれはよかった! 私は毎日観に行ってたんだけど、いつも同じところで泣くのよ」と絶賛。この「いつも同じところで~」というのがポイントらしい。
 これについては妹尾さんが解説。
「来場されたお客さんから意見を言われるのは有難いことだけど、それでコロコロ変えてたらダメ。前日よりよくなったとしたら初日に来てくれた人に失礼」
 たぶん、そんな意味合いのことを仰りたかったんだと思います。要は、そういうものに動じないくらいのものに仕上げてから舞台に臨め、ということなのでしょうね。
 このあとも妹尾さん流の持論が次々と炸裂です。
「役者は見返りを求めるな」
「お客さんに楽しんでもらうことを喜びとしろ」
 これには同業の由紀斗さんも「そうなんですよねー! ホントにそう思います!」と激しく同意。なんか、ここにいる役者の皆さんが神々しく見えてきます。ぐっちょさんの場合は、さっきから神々しい光を放ちっぱなしですけど(笑)。ちなみに由紀斗さんは、ピカイチさんへはかなりの頻度で通っておられる方なんだそうです。

 周辺で、おがくずクッキーの話題になった。そこで私がいただいたクッキーのなかから、皆さんへも1個ずつ食べてもらうことに。
「うわっ・・・ (><;)」
 一様に、とてもわかりやすいリアクションでありました。それを見て「しめしめ」という表情の妹尾さん。
 美味しくないことがわかっているもので、何かに負けたわけでもないのに罰ゲームをやってるかのような様相。そして妹尾さんにとっては誰も誉めてくれないのに大成功という、まっこと摩訶不思議なクッキーが大活躍なんでありますよ。


 二次会へ突入しました。これへ参加する人は「朝までコース」を意味します。場所はカラオケ屋さんです。

 部屋へ入り、私は妹尾さんの隣に座ることに。そこで私は、各ブログでおがくずクッキーの話題に花が咲いていることを報告したんですよ。
「いがきちさんのブログとか面白いですよ」
「いがきちさんって、どこの人だっけ?」
「福山の人です。私も住んでたことがあります」
「あー、思い出した! ブログ、見てみよ」
 クッキーを郵送する際の、住所を書いた記憶がよみがえったみたいです。いがきちさん、宣伝しときましたんで。おそらく妹尾さんは読んでくださったと思いますよー。 (^-^)/


 この日は先ほども述べましたように、とくにロクさんを送り出すことに重きを置く会になりました。だから妹尾さんは『最後の言い訳』『』『契り』『ろくでなし』などを選曲し、歌詞の一部を「ロク」にするなどしてロクさんを泣かせにかかります。このときのスクリーンを見入るロクさんの表情、すごくよかったのが印象的です。私がその様子を撮影しときたかったほどです。
 ところが、これでいちばん泣いてたのが迅さんだったのです。
「なんでおまえが泣いてんだよ! 
ヘ(..、ヘ)☆\(゚ロ゚ )」
「今日はおまえじゃないからな! 
(~--)/(^^;)」
 みんなから総ツッコミを食らってしまう迅さん。オイシイですね。迅さんも愛されキャラだということがわかりました(笑)。


 いっぽうで正太さんは、ロクさんの食いしん坊ネタで笑わせにかかります。
「食べてる音がする~♪」
 正太さんの歌で、ロクさんが「菓子パン大好き芸人女優」だったことが判明。
 そういえば正太の歌を聴くのは初めてです。前(『八月のシャハラザード
』での打ち上げ)にカラオケに誘っていただいたとき、正太さんは疲れ果ててずっと寝てたんですよ。でも、この日の正太さんは仲間のことを想ってか、率先して盛り上げようとしてるふうにも見えました。
 そんななか正太さんは、ロクさんが出演した舞台での使用曲をセレクト。おそらく皆さん、ロクさんとともに稽古に明け暮れる日々を思い出しながら聴いておられたのではないでしょうか。


●ロクさん舞台デビュー作『グッドラック・ユア・メモリーズ』(TONOGEKI演劇祭優勝作品)より
 アンジェラ・アキ『This Love』



 そういうことならば、と私なんかも『旅立ち』とか『手紙』とか、ロクさんが客演で出られた『トノ、何がしたいんだ?』の裏テーマソングともいえる『風よ光よ』とかを選曲してみたわけですが。
 そんななか、前にも歌った『俺たちの旅』の挿入歌『ただお前がいい』の歌詞が合いそうだったので再び選曲してみましたところ、またしても妹尾さんが「これダメだぁ~、子どもに返るぅ~!」と反応。前回同様、ご自身が俳優を目指すきっかけとなったドラマ『俺たち~』を熱く語り始めたのです。
「迅、おまえもいっぺん観てみ」
 あのドラマに遭遇しなければ妹尾さんの役者人生はなかったのかもしれません。ゲキ塾。の原点の原点ともいえる番組だったわけですね。

 まぁ、こういう曲が大半を占めていたわけですが、ゆうんこりん氏は『マジンガーZ』を歌っていた。
 たしか『マジンガーZ』にロクさんは出てなかったと思いますが、この空気のなかでコレを選曲してくるゆうんこりん氏のセンスは少々うらやましく思いました(笑)。

 とはいえ湿っぽいばかりでもなかったんですよ。ロクさんが歌うときはソファーの上に立ち、どちらかというと元気ソングを歌われてまして・・・なぜか北島三郎の歌も紛れていたような気がしますし。
 また、わらびさんが『夏祭り』を歌っていた際、わらびさんのスカートをむんずと掴んだ妹尾さんがひたすらバタバタさせるという意味不明のムーヴが披露された。わらびさんもとくに気にせず歌っている様子からして、ゲキ塾。さんではあれが日常的におこなわれているのかもしれません。じつに不思議な情景なんであります。 ( ̄_ ̄ i)

 ただ、小さな子どもが目撃してしまった場合、トラウマになってしまうおそれがあります(笑)。

 こんな場面もありました。ゴイチさんの選曲について、妹尾さんが「そのときだけ流行って消えてくような歌ばかりじゃなくて、もっと幅広い層にも通用するように、曲のバリエーションを広く知っておいたほうがいい」とアドバイス。
 ゴイチさんはゴイチさんなりに'80年代の名曲も歌ったりしてるように見えたのですが、妹尾さんには届かなかったものと思われます。
 そこでゴイチさんが選曲したのが『勝手にしやがれ』。妹尾さんからは「そういう歌い方の曲じゃないんだけどなぁ」と突っ込まれてましたけど、しかし私にはナイスな選曲だと思えたんですよ。

 

行ったきりならしあわせになるがいい
戻る気になりゃいつでもおいでよ


 この歌詞、まさにロクさんをとりまく状況にピッタリではないかと。ノリのいい曲ということもあって、なんだかんだで皆さん、サビの部分で両手を左右に振る動きもできています。
 もっとゴイチさんを誉めてあげてください(笑)。あと、ぐっちょさんが二次会では飲み物を注ぐ役に専念していました。空になったグラスを見つけては、すかさず注ぎ足しておられた心配り。皆さん、ぐっちょさんも誉めてあげましょう。


 ――そんなわけで、公演を観たらもれなく打ち上げへの参加権までもらえちゃう、めちゃめちゃオープンなゲキ塾。さんとの一日でした。あとは妹尾さんのブログに画像が掲載されてますので、そちらのほうを見て雰囲気を味わってください。
 次回10月。行ってみたい人は早めに予約されますことをオススメしますよ。
 なお、妹尾さんが緑茶ハイを飲もうとするとき、ストローと間違えてマドラーを吸ってたのはここだけのナイショです。

●ロクさんがヒロインにて出演『八月のシャハラザード』(TONOGEKI演劇祭審査員特別賞)より
 小田和正『ぼくら』 ※5:00から

 

【追伸】

 この日の時点では私も本当に踏み切るのかわかりませんでしたし、もしかしたら冗談の可能性もあるなぁとも思ってい正太さんの改名問題。正太さんこと森川拓也さんは後日、7月1日をもって本当に モリカワショウタ=森川勝太に変身しちゃうことに! ( ゚-゚)( ゚ロ゚)(( ロ゚)゚((( ロ)~゚ ゚ ビックリしましたわ。
 しかしながら、これをもってせっかく確立しつつあるサンダル俳優というスタイルまでが失われるわけではないと思います。きっと正太あらため森川勝太さんは、いつか歩くたびにキュッキュキュッキュと音の鳴るサンダルすらも自然に履きこなせるような素敵な役者さんになってくれることでしょう。

 あ、おがくずクッキーですけど。
 基本、空腹時に服用するように心がけました。しかし、部屋でひとりで食べてるときの残念なかんじは精神的に効きます。これはやはり、おがくずパーティーを開いたときに食すべきです。罰ゲームは誰かが見てるときにやらないと。
 完食完了・・・。
しずく