不思議なこともあるもんだ。ろくに記事らしい記事なんか書いたことのない当ブログに対し、本当に更新をご希望の方がおられるらしい。きっと変な人だ。

 で、たまには何か書くとして。

 本当はね、ありきたりの日記みたいのを書くつもりはなかったんですけど、なんだか「書いておきたい」という気になったもんで、今回は特別編ということなんですわ。

 

 本日は、戸野廣浩司記念劇場まで舞台 の観劇に行ってきました。
 駅から劇場へ向かう途中でキカイダーの伴さんを発見、合流。この日は伴さんも観劇にお越しだったのです。そういえば今年になってからは初めてお会いしたことになる。来週、新年会やるけど。
 じつは伴さん、昨夜放送だった『牙狼<GARO>~MAKAISENKI~』にもゲスト出演されていまして、私はその感想を言ってみました。
 この番組は初めて観たんですが、CGばっかりな作り方が私好みの作品ではなかったこともあり、正直に「伴さんのところだけよかったです」と伝えました。
「そうだろ(笑)?」と伴さん。いや、ヨイショしたわけではなく、本当に伴さんが出ているところだけはクオリティが違うというか格の違いがマザマザというか・・・そういうのを感じましたから。他の若手俳優さんたちが可哀相なくらい(泣)。
 で、恐れ多くも、その伴さんの隣の席で観劇。緊張しました(笑)。少し前の席にはマシンマンの佐久田さんも座っておいでで・・・なんかスゴイ。

 

 

 さて、舞台『戸野広浩司外伝 トノ、何がしたいんだ? 』ですが。
 もうね、私的には戸野広さんにスポットを当ててくれたっていう時点でバンザイなわけですよ。企画じたいがツボなわけで。館長の平山さん、よくぞやっていただきました!
 思えば平山さんや営業の黒田さんらとは、妹尾青洸さんが塾頭を務める「ゲキ塾。」さんの舞台
をともに観劇した後、タイガージョーについてのお話を熱く語り合わせていただいたものです。
 このたびは平山さん自ら脚本も演出も担当されたそうで。ご苦労様です。

 

 初代タイガージョー=虎錠之介であった戸野広浩司さんは若くてギラギラした光を放つ、とても魅力的な役者さんでした。しかし、ロケ先での事故でお亡くなりになり、後任を福島資剛さんが担うことに・・・と。
 今回の舞台は、そこから後のエピソードが描かれていまして・・・なるほど、こういうのは予想していなかった(笑)。私ね、目の前でおこなわれている役者さんたちの動きを追うのと同時に、頭のなかで『快傑ライオン丸』の映像をフラッシュバックさせながらの観劇でしたよ。

 

 まあ、全体的な寸評に関しては私なんかの演劇ド素人が書いてもどうかと思うんで遠慮しておきますが、楽しめたことは事実ですし、芝居には厳しい伴さんも「よかったよ」とのことなのでヨカッタのです。なので、どうでもいいことを書きます。

 

 いちばん印象的だったのは、やはり主演の柿本さんがお父さんの倉田てつをさんにソックリすぎるほどソックリだったことかなぁ。横顔なんか、生き写しですよ!
 容姿だけじゃなく、佇まいまで。「倉田さんって、たしかにこういう仕草・動きをするもんな」って何度思ったことか。あれはお父さんの演技を研究したからなのか、それとも遺伝子レベルのものがそうさせた業なのか。
 伴さんは「きっと(倉田さんの作品を)観てるからだよ」と言っておられましたけど。完全コピーにも程があるといいますか(笑)・・・こんなにビックリしたのは、タイガー・ジェット・シン父子以来のことですわ。

 

「ゲキ塾。」からご出演の正太さんが福島さんの役を演っていたのにも驚いた。
 じつは私、どちらかというと福島さんのタイガージョーのほうが想い入れが強いのです。いちばん最初に番組を観たときには既に福島さんになってたこともありますし。
『快傑ライオン丸』においては、それまで強さのみを追求していた錠之介が挫折していき、宿敵であったライオン丸=獅子丸にシンパシーを抱くように・・・という流れになっていきます。
 悪役で登場しながら、後に改心したりライバルと手を組んだり・・・という展開は、観る者の感情移入を誘います。『ライオン丸』の場合は主人公が典型的な優等生タイプであったため、感情移入する余地は少ないヒーローであったはず。そのぶんライバルキャラである錠之介の人物像が丁寧に描かれていたものですから、当時の視聴者が心を奪われたのは言わずもがな。
 もちろん、そこは「強ければそれでいいんだ」な部分を演じた戸野広さんあってのこと。この振り幅の大きさによりタイガージョーの生き様と死に様が、より人間くさいものへと映っていったのだと思います。
 ただ、もしも戸野広さんが生きてて、その後も錠之介を演じていたとしたら、もっと違う展開になっていた可能性も考えられますね。例えば最終的にタイガージョーが壮絶死する、という結末にはなってなかったかも。そこは平山さんも同じような意見を語っておられました。事実、タイガージョーを主役とした後番組も構想にあったと聞きますし。

 

 おっと、こんなこと書いてたらキリがないぞ。とにかく、楽しませてもらいました。私のように昨今の映画やTVドラマが物足りないという向きは、演劇を観に行ったほうがいいと思います。出演者のみなさん、よかったですよー。なお伴さんは、なぜか選曲(昭和歌謡の『爪』だっけ?)を絶賛しておられました(笑)。

 

 終演後は出演者のみなさんが外で観客の送賓。みんな談笑されてたので私は当初、話しかけたりするのは遠慮してたのですが、たまたま側で中川さんが空いてる様子だったので少しだけ会話させていただきました。私、しゃべり方がヘタなので、たぶん噛み合わない会話になってたと思います(苦笑)。おそらく困惑されていたのではないかと・・・失礼いたしました。

 

 

 そうそう、ぐっちょさん(この方も「ゲキ塾。」より出演)は前回 の印象が強く、最初はまたゲイに見えてしまって正直スマンカッタ。彼女・・・いや、彼は喜怒哀楽の表情が遠くから見てもわかりやすくて舞台向きかも(笑)。

 

 その後は伴さん会の仲間6名(伴さん込み)でお茶会。伴さんとは帰りの電車も一緒。たっぷり遊んでもらいました。あー、楽しかった。