命がなくなるということ。

つい数日前まで笑っていた人の意識が消失すること。
永遠に、その意識が蘇らないということ。
肉体が、全く動かなくなること。

志村けんさんは、病院のベッドに横たわり、麻酔を受けた時、
混濁しつつある意識の中でどんな思いを抱いていたのだろう。
収録を待つ番組のこと、家族のこと、
明日のこと…
きっと治った後の未来を漠然と胸に描きながら、
眠りについたのではないだろうか。
まさか、その全てが失われるとは。
ご本人も想定していなかったのではないだろうか。

私だって、
入院とは言っても、きっと遅かれ早かれ、復帰されるのだろう。
たとえ多少危ない状態になったとしても、元気に回復されて、
今年の24時間TVあたりで、
「コロナからの生還〜私はこうして乗り越えた〜」
なんてドキュメンタリーでも放送されるのであろう。
などと…

信じていた、というよりも、
当然そうなるのだろうと楽観していた。

現実は、人々の願望など簡単に打ち砕いていく。
人の命が、こんなに儚いなんて。
私はその儚さを受け止めきれず、
いまだぼんやりしている。
ほんの1週間前に時計を戻せれば…
そう思っても、もう絶対に、何をどう頑張っても、二度と戻れないのだ。

この数日間、呟く言葉も見つけられず、心をどこかに落としてきたような感覚でゆらゆらと彷徨っていた。
そして今日。
朝に、秀樹さんの夜ヒットDVD発売という嬉しい報せを受けた、輝かしい1日なのだけど、
その喜びを存分に噛み締める前に、ようやくショックと悲しみを脳内にて言語化することが出来るようになった今、
やはり自分の言葉で、しっかり志村さんのことを悼みたく、今日このように綴った次第だ。

志村けんさん。
天国で、いかりやさんや、荒井注さん、そして秀樹さんとバッタリ再会してるかな。
本当に、気づけばいつもTVには志村さんがいて、あのお間抜けな表情で、いつも笑わせてくれました。
とにかく、何もかも忘れて、志村さんのへんてこな芸で爆笑することが出来ました。
(勿論、褒めてます…笑)
志村さんの追究された笑いが、その時々で私の心を救ってくれました。
心から、ありがとうございました。

またDVDのことにつきましては、
改めて触れたいと思います。