東大生と京大生が選んだ、もっとも影響を与えた文学作品ベスト30。世界中から古典的なものが挙がるが、日本のものも多い。果たして何が一番か?興味のあるところだったがその作品とは………『こころ』夏目漱石であった?!
Qさまでのことだが『こころ』とは意外だった。たぶん二度、途中まで読んであまりの重苦しさに挫折した経験がある。そういう意味では印象深いが、吾が輩は 坊ちゃん である なんかのが軽くて粋だし楽しめる。
Eテレに『こころの時代』という番組がある。今回 二・二六事件の長き道 と副題がついていたので見てみた。暗殺された渡辺錠太郎教育総監の家族、特に殺害現場に居合わせ最期を目の当たりにした次女の渡辺和子さんと、暗殺した側の安田優少尉の実弟の安田善三郎さんの後の交流の話だった。
渡辺和子さんとは、皆さんご存知でしょうがいつもシスターの服を着たノートルダム清心女子大学の学長さんだった方。一方の安田善三郎さん、優しい兄の思い出と一変した地元の冷ややかな蔑視に挟まれ、長く辛い日々が続いた。
驚いたのが、そんな二家族が交流していたということ。眼前で父に止めを刺した人物への恨みは計り知れないだろう。長い苦しみから抜け出せた頃、事件から50年後の慰霊祭でやはり苦しみ続けた安田さんに出会う。
「今は、父を殺した人たちに不思議と恨みはありません。ただ、その後最前線に送られた兵士たちに対し、裏で糸を引いていた、裁判で無罪になる幹部たちには今もある種の憎しみを感じます」と渡辺さん。
