天ぷらそば | フーテンボンジン日記

フーテンボンジン日記

田舎に暮らすオジさんのザッツネンターテインメント


72時間ということは3日間追い続ける番組。秋田の何処だったか海が近い道沿いに一台のうどんそばの自動販売機がある。もう40年以上も経つ古い代物だけど、昼夜分かたず今も人がやってくる。
そう言えば若い頃この辺にもあったが、いつの間にか消えていった。何度か食べたが一時の空腹しのぎ、けしてそれ以上ではなかったが。

雪の吹き付ける寒い夜、一杯2百円の天ぷらうどん(そば)からもうもうと湯気が上がる。この湯気の立つ汁が実は旨いらしい。大事そうに持って、奥のちょっと引っ込んだ軒下に行くと、テーブルとベンチが置いてある。なんと天井からぶら下がっているのは唐辛子の小ビンである。

吹き付ける雪で頭も服もテーブルも真っ白…「子どもの頃からね、何故だか来ちゃうの、彼氏とデートの時も、今は自分の子を連れて、何となく温まるのよ、安くて気軽で美味しいし…」。
故障しても部品が無いらしい、どおりで器から汁が溢れている。「かみさんがいなくなっちゃったからねぇ、この歳だから、やっぱりありがたいよ」
朝の出勤前に一杯、忙しい昼飯に一杯、灯りに照らし出された深夜の自販機のうれしいもてなし…にまた車が止まる。

なんだかんだ言っても、ごく身近な、温かいうどん そば がいいんだよ。高校時代に初めて食べた桐生駅のホームの立ち食いそば、あれから半世紀近いお付き合い。東京時代、立ち食いそばは言ってみれば母代わり、毎日のように食べていた。江古田しばき荘住人だったクロスケなどは、まだコンビニも珍しい頃、なんと朝昼晩の一日三食全部立ち食いそばだったというのも珍しいことでは無かった。