新聞のスポーツ欄が一頁に収まるこの時期、頂いた柿の実を仏壇に供える。柿色の深きに見とれていると、亡母の弟 仲次郎さんは、子供の頃落ちた柿を食べて亡くなったと聞いたのを思い出す。
♪秋風 枯れ葉に絡まって
伸びた西陽と待ち合わす
………
「冬立ちの唄」だれの唄だったかな、早々に暮れた一日、今日は立冬しかも大安さらに満月、空は快晴である。満月の引力に惹かれて外に出ると、さすがに冬立ち風が冷たい。
食わず嫌いの二階堂ふみさん、とても二十歳とは思えない個性の充実ぶり。嫌いなものを好物に見せ、相手の嫌いなものをあっさり見抜いて勝利、本来はやらなくていい罰芸もあっさり凌駕してしまう。相手はかたなし、かわいさあまってなんとかってやつ…。
黄金色に染まった秀吉を妖しく惑わす おもちゃのチャチャチャ 世継ぎ可愛いや チャチャチャ なまりのへいたい トテチテタ 花の打掛チャチャチャ おもちゃは箱をとびだして おどるおもちゃのチャチャチャ ………
多様な魅力を秘めて卒がない彼女には、虜になるというか強列に惹かれる一方、嫌いになった時には見るのも嫌というタイプに映ったが…。
薄暗がりの中に浮かぶ女体にも似た満月の妖しい光に誘われて、おとこはいつまでも空を見上げている。情けなさほど、どうしようもなく、月に向かって吠えるしかないのである。

