さあ、いよいよ釜焚きの作業です。
約600リットルの釜で、6時間荒焚きしたカン水を、胴桶(どうけ)に溜めて不純物を取り除き、17時間の本焚きに入ります。
本焚きでは、約1000リットルの水分を煮詰めて、蒸発させます。
薪は、やさしい炎を出すスギを使うそうです。
釜戸の火を見つめる徹夜の仕事です。
おいしい塩をつくるには、わずかの油断も許されません。
塩田を訪れたとき、釜屋では本焚きの最中でした。
前夜より火を入れた釜に、午後になってボール状の塩の結晶が浮かんできました。
いよいよ、塩の誕生する瞬間です。
釜屋いっぱいに煙がくすぶり、かなりの高温のなか、緊張が走ります。