連日連夜、眠れない夜を過ごしておりました。久しぶりに惰眠を貪りました。
回復した~。
夏の夜長に夜更かし。たまらないですね。寝静まる夜。扇風機の音だけが鈍く聴覚を震わせて、ただ画面に向かって文字を入力していく。一文、ひと場面に集中して、薄暗い部屋にモニターの明かりと手元の電気スタンドだけが光を放っている。おもむろに冷蔵庫を開け、夏の大定番の三ツ矢サイダーを飲み、また画面に向かう。
椅子と肌との接触面にじわりと汗をかき、クッションを挟み込んだりして、尚も視界はモニターを映し続けている。
そのとき主人公は恋に落ちたのだ。サイダーのようなパチパチとした衝撃がいくつも弾けては恋となった。ほのかに甘く、染み渡るように全身に愛しいが巡っていく。頭に思い浮かべるだけで幸せを感じた。
「おはよう」のあいさつ。「また明日」のあいさつ。いつもの日常の風景も彼女と交わすだけで特別なひと場面になる。
私は薄暗い自分の部屋で、確かに河川敷に日が沈むのを見るのだ。緋色に支配された空は赤く、木々は色濃い影となって、君との別れは尾ひれとなって赤を残していく。町に夜が訪れるころには彼もまた自室で思い馳せながら彼女に送るメールを書いては消している。
始業式でアドレスを手に入れてから3ヶ月、もう夏休みはすぐそこだ。
じりじりと身を焦がす夏が、やってくる。
夜更かしも程ほどに。