楽しく仕事する方法 | 夢は小説家ですと本気で宣ふブログ

夢は小説家ですと本気で宣ふブログ

文章の世界に魅入られた小娘が、妄想を書籍化しようと奮闘する日記。

 ラーメン屋の店長さんが言いました
 仕事は「人に仕えると書いて仕事」だと。

 カレンダーに×印をつけて休みの日を心待ちにするような、そんなこなす仕事であってはいけないと、そう強く思ったのです。

 今回は、そんな仕事の話です。

 私はフリーターをしています。時間帯労働者という言い方であっているのか分かりませんが、だしたシフトの範囲内で労働時間を定めてもらってその時間だけ労働します。まぁ、長年の付き合いの方はご存知の通り、いま掛け持ちのアルバイトは3つ。朝から晩まで働いているので、収入はそこそこ。生活に困らない程度は賃金を頂いているわけです。
 なかでも今の主軸は焼肉屋で週に5日働いています。そこでのアルバイトも今月で10ヶ月めを迎え、そろそろ1年がたとうとしています。
 週に5日です。7日間しかない1週間という定められた時間枠の5日間。100%で考えたら70%以上、焼肉屋で労働しているわけです。
 そうなったら、すこしは焼肉屋に役に立ちたいなぁと考えるわけです。

 目標も目的もなく、時間を消費するのは性に合いません。私の持つスキルのなかで、焼肉屋を邪魔することなく支援することはできないか。これでも、22歳のときには店舗責任者で1店舗任されていた経験があります。ちょっとは役に立つこともあるでしょう。
 まずは働きながら現状分析に努めました。私の付け入る隙がちょっとはあるはずなのです。ランチ、ディナー、ピーク帯、アイドルタイム。お客様の入り具合、売上高、予算構成比率。いちばん伸び白がありそうなところに重点を置きたい。売上達成の方法には、強い時間帯をもっと強くする方法と弱い時間を強くする方法があります。
 強い時間を強くするのは簡単です。なんていえばいいのかな、才能のある子の成長度合いは早いっていうのとおんなじような意味あいなんだ。そして、才能の乏しい子に同じ仕事を教えてもなかなか上達しない。時間がかかる。でも、時間さえかければその子だって強くなる。そう、やりがいってやつは手強いところにこそ潜んでいるんだ。いちばん伸び白がある時間帯。いちばん売上が少なくて、いちばん難しいところ。そこをひそかにテコいれしてやろうと企んだ。

 販促っていうのは外に向けたものと、中に向けたものがある。外に向けたものっていうのは立て看板やWEBなどの販促をいう。ここは、私の権限以上にあたる部分だし、私がでしゃばる部分じゃない。ならば、私のやることは絞られた。中に向けた販促。つまりは、今日来たお客様を弱い時間帯に再来店してもらえるように促すことや、弱い時間帯にいらしたお客様をまた再来店してもらえるように促せばいいのだ。弱い時間帯、もっとも売上が取り難く従業員の気がそぞろになっている時間帯。私はもっとも集中しなくちゃいけない。今回のターゲットがずばりそこにあるからだ。

 PDCAサイクルってやつは実にいい加減なやつで、失敗を許してくれる。どんどん失敗しろ、でも失敗で終わるな。成功するまで何度でも、ぐるぐるぐるぐると計画を立て直してをやり続けろとそういうことを言っているのだ。だから、何通りだって試してみる。どう言ったらお客様の反応はよかったか、何を失敗したか、また来てくれるのか、そんなことを思いながら懸命に仕事に仕えてみる。するとどうだろう。ちょっとずつ、変化は訪れるのだ。昨夜家族できたお客様が、お母様と下の息子さんだけで次の日のランチに訪れてくれる。「今日も来てくれたんだね、ありがとう」って握手する。2歳の子だ。まだ、言葉もほとんど分かってない。でも、表情が変わる。喜んでくれている。私のことを「先生、先生」と呼んでくれる。「折り紙しよう」と誘われる。そうして私はすこしの達成感を得るのだ。
 ディナーの時間帯に老夫婦が来店する。地元に住んでいるが初来店だという。近くに住んでいて、おいしいと言って下さったならばきっとランチも来てくださる。すかさず、ランチのメニューを持っていく。個室もあると宣伝する。「じゃあ、昼間に親父のお祝いをやらせてもらおうかなぁ」と旦那様が口にする。ショップカードを手渡して「お待ちしております」と頭を下げる。
 地道にそんなことから始めてみる。弱い時間帯だ。きっと時間がかかる。売上が安定するのは何ヵ月後か分からない。そうして、私がこのお店といつさよならするかも分からない。でも今できることを一生懸命、私はそのうち「今日はあんのさんいないの?」ってランチタイムにお客様にいわれる人間になろうと密かに企んでいる。
 いまのフリーターって生き方が結構楽でいいんだよなぁ。休みを自分で決められるし、かといってちゃんと働いていればシフトを削られることもない。正社員には誘われるけど、まだちょっとふらふらしたい。文章だって書きたい。
 いまが楽しいから、それ以上の幸せもあまり興味がない。仕事は大変だけれど、そうやって日々成長していければきっともっと楽しくなる。