東日本大震災 | 夢は小説家ですと本気で宣ふブログ

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文章の世界に魅入られた小娘が、妄想を書籍化しようと奮闘する日記。

「もうすぐ上の子が卒園式でさ」
「おめでとうございます。じゃあ、もうランドセルは買ったんですか?」
「買ったよ。学習机も!」
 そうやって4月からの新生活を楽しみにしていた。

 3年前の3月11日、日本は揺れた。

 ランドセルを買って、学習机も買って、卒園式が待ち遠しくて、4月からは小学生だね。お勉強頑張ろうねなんて会話していた親子もきっとたくさんいただろうと思う。
 自分の名前を一生懸命練習した子も多かったろうと思う。
 あの日、たくさんのそういう命が失われた。

 私ね、兵庫県宝塚市出身なんですよ。私がね、阪神淡路大震災を体験したのは年長さんのときだったんだよね。
 外はまだ朝というには早すぎて、天井も真っ暗で、ああ地球が壊れてしまうんだって思った。天井が落ちてくるんだって思った。「布団をかぶりなさい」って親に言われて、一生懸命布団に潜ったのを覚えている。
 家の近くにある公園には仮設住宅が建った。ボール遊びをしていたら「仮設住宅で生活している人がいるんだから大きな声を出しちゃダメだよ」って知らない大人に叱られた。毎年、雪だるまを作っていた大きな公園にも仮設住宅は建った。遊ぶ場所がとられたって思っていた。
 毎年、1月17日になると防災訓練をするの。教頭先生がね、水色の朝礼台の上でマイク越しに担任をしていた生徒が家の下敷きになって亡くなったんだって言って泣くの。それをすっごく覚えている。

 なんだか、また無関心になっちゃったね。あんまり関係ないって思ってるよね。私じゃなくてよかったって思ってるよね。
 なんだか、そういうのがすっごく悔しくて、私に何かできるわけじゃないんだけどさ、でもねやっぱり何も言わずにっていうのも嫌だったから、3月11日には何も言わなかったけれど、まだそういう傷が生々しい人がいっぱいいるんだよって言いたかった。